スマートロックは便利だが、スマートフォンを持っていない人に使ってもらうのが難しい。そのため、暗証番号式や指紋認証式を併用したスマートロックも存在する。
そうした発想をさらに進め、多彩な解錠方法を組み込んだスマートロック「Ultraloq UL3 BT」がクラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場した。
Ultraloq UL3 BTは、スマートフォンとBluetoothで連携し、アプリで解錠したり仮想鍵を知人に貸したりできるスマートロック。テンキーパッドを表示するタッチパッド、指紋センサ、鍵穴もあり、暗証番号、指紋認証、物理鍵での解錠にも対応している。
アプリで開ける場合、スマートフォンの画面を2回ノックすると解錠できる。この機能により、スマートフォンをポケットやバッグから出すことなく、手探りでドアの鍵を開けられる。
暗証番号を入力するタッチパッドは、すり減ったりせず、押した場所の跡が残りにくいので、暗証番号の推測が難しい。さらに、長いランダムな数字列の途中に本物の暗証番号列を含ませて入力することが可能で、肩越しに読み取られる心配も少ない。
物理的な鍵で解錠できる点も、いざという時のため安心だ。鍵穴はUltraloq UL3 BTの底面に設けられ正面から見えないので、存在に気付かれずピッキングされにくい。
スマートロックとしては、自動施錠、解錠したユーザーの確認、仮想鍵の共有など、一般的な機能に対応している。新規ユーザー追加などの設定作業は、スマートフォンを使わず、Ultraloq UL3 BTのタッチパッドでも処理できる。
登録可能な指紋と暗証番号の数は、いずれも最大95種類。これだけあれば、大人数が出入りするオフィスのドアにも使える。また、IP65相当の防水性と防塵(ぼうじん)性を備えるため、屋外に面したドアにも取り付けられる。
Indiegogoでの目標金額は2万ドル。記事執筆時点(日本時間2月4日11時)で約1万ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと58日ある。
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