Appleの世界各国のアクティブ端末数は、初めて10億台を突破した。それには、「iPhone」「iPad」「Mac」「iPod」「Apple TV」「Apple Watch」が含まれる。膨大な端末数は、「Apple Pay」や「Apple Music」といったサービスが成功する可能性がより高くなることを意味する、とCook氏は主張する。
「われわれにとって、これは信じられないほどの資産だ」(同氏)
サービスと言えば、Cook氏は、消費者が「Apple Pay」を通して莫大な額の買い物をしていることに言及した。Apple Payを使えば、レジでiPhoneをかざすだけで決済できる。一方、「Apple Music」は無料トライアルの終了後、1000万人の有料会員を獲得している。
ハードウェアの販売台数が減少する可能性があることを受けて、Appleは新たな利益獲得手段として、ユーザーにサービスを利用してもらうことへの依存度を強めていくだろう。
「当社の顧客は満足度と関与度が非常に高いため、ユーザーは自分の端末で長い時間を過ごし、アプリやコンテンツ、そのほかのサービスを購入してくれる」(同氏)
Appleが今でもライバルより優位に立っていることをそれとなく伝えるため、Cook氏はAndroid端末からiPhoneに乗り換える消費者の数に「圧倒」されたと述べた。乗り換えユーザーはこれまでで最大の規模だ、と同氏は付け加えている。
iPhoneの販売台数は2016会計年度第2四半期に減少する見通しであるものの、人々が恐れているほど減らない可能性が高い、とCook氏は述べている。その理由の1つには、このAndroidからの乗り換えユーザーの多さがあるのだろう。
Appleの幹部陣は通常、新しいテクノロジトレンドについて口を開くことはない。それが彼らのやり方だ。したがって、Cook氏が仮想現実についてコメントするだけでなく、賞賛までしたのは意外である。現在、仮想現実(VR)と聞いてすぐに連想されるのは、Googleやサムスン、Facebookの「Oculus」などだ。
「仮想現実がニッチだとは思わない。VRは本当にクールで、面白いアプリケーションもある」(同氏)
AppleがVR製品に取り組んでいることを認めるコメントが欲しくても、これ以上の発言を引き出すことはできないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)