類語辞書を内蔵--Google日本語入力ベースのキーボードアプリ「ワードライト」

  • 日本語入力の画面。キーボードの上に候補の行、さらにその上に2行にわたって具体的な候補語が表示される。また両サイドにはカーソルの左右移動キーがある

 「ワードライト」は、類語辞書を内蔵した日本語キーボードアプリだ。Google日本語入力のオープンソース版「mozc」を用いており、標準のIMEに比べて最新の固有名詞などを高い精度で変換できるほか、改行を含む定型文の登録・呼び出し機能を備えることが特徴だ。

 iOS 8以降、サードパーティ製のキーボードアプリが利用可能になったことで、さまざまなキーボードアプリが登場している。本アプリもその一つで、日本語変換エンジンにはGoogle日本語入力のオープンソース版「mozc」を用いている。サジェスト機能が利用できるため、標準のIMEに比べて最新の固有名詞などを高い精度で変換できるほか、カタカナ読みから英語に変換する機能も利用できる。

  • 左上キーの長押しで日本語、英語、数字が切り替えられる。ちなみに左下キーの長押しではローマ字の英語と日本語の切り替えが可能

  • 右上削除キーの長押しで行削除が行える

  • 日本語入力中。候補語に同じ「パソコン」が2つあるが、このうち青色は類語辞書で、上2行に言い換え候補が表示される

 類語辞書を搭載しているのも本アプリの特徴だ。文字入力時に青の太文字で表示されるテキストをタップすると類語が表示されるので、候補語を見ながら収まりの悪い単語やフレーズを置き換えることができ、iPhone上での文章作成に重宝する。類語辞書の語彙数は15万8千個ということで、一般的な辞書の見出し数と比較してもかなりの充実度だ。

 また単語や定型文をまとめたフォルダをキーボード上に表示できるのも特徴だ。定型文を入力するためのアプリは数多く存在するが、いったんそのアプリに切り替えて定型文をコピーし、元の画面に戻って貼り付ける二度手間がかかる。その点このアプリなら、キーボード上から定型文を直接入力できる。定型文に改行を含むフレーズを登録できるなど柔軟性が高いことも特徴だ。

  • Wikipediaボタン「W」をタップするとその語を含む見出しが表示され、さらにタップすると関連ワードが表示される

  • ビジネスなどに役立つ定型文も充実している。こちらは青色の見出しはフォルダを表しており、上2行に候補語が表示される

  • 改行を含む定型文も登録できる。これはプリセットされているヤフオク出品のための定型文

 単に「mozc」を採用しただけのキーボードアプリはほかにもあるが、本アプリは類語辞書や定型文登録などIME以外にも数多くの特徴を持ち、個人発とは思えない完成度を誇る。従来のIMEから辞書を読み込む機能もあるので、単語を手動で再登録しなくてもすぐに使い始められるのも利点だ。候補語の表示に2行を要するため表示面積が狭くなりがちなのが唯一のマイナスだが、それでも有料(240円)の価値はじゅうぶんにある。iPhoneでさまざまな文章を入力する機会が多い人に強くおすすめしたいアプリだ。

  • 顔文字も充実している。定型文と同様、青文字で表示されるフォルダを選び、その上に表示される候補語をタップして入力する

  • キーボードは色、大きさ、幅など細かいカスタマイズが可能

  • すでにiOSに登録済のユーザ辞書を読み込んでそのまま利用できるので移行の手間もかからない

>>ワードライトのダウンロードはこちらから

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