「MIGITE」は、その名の通り、右手での操作に特化したブラウザアプリだ。操作系が画面の下部にまとめられており、iPhoneの下部を持った状態で指が届きやすいほか、タブおよびブックマーク画面の呼び出しもスワイプで行えたりと、片手だけで快適に使える工夫が満載されており、満員電車などでのブラウジングに重宝する。
まず基本機能から見ていこう。画面左下の「+」アイコンをタップすると5つの小アイコンが表示され、それぞれに割り当てた機能を実行できる。割当可能なのは「戻る」「進む」「更新」といった一般的な操作に加え「Safariで開く」「Chromeで開く」、さらにメールやTwitterやFacebook、LINEへのシェアも割り当てられる。シェアを行うまで3ステップで済むため、頻繁にSNSでシェアする人に便利だ。
またボタンやアイコンがほとんど見当たらないにもかかわらず、さまざまな機能がジェスチャによって使えるのも特徴だ。例えば、画面全体を左右にスワイプすると、ブラウザの機能の中では利用頻度の高い「タブの一覧」「ブックマークの一覧」が表示でき、それぞれをさらに下にドラッグすれば、タブおよびブックマークの新規追加も行える。このほかにも画面下部をダブルタップすることで検索バーを開く機能など、普通に使っていると気づかないような箇所にも、さまざまな機能が割り当てられている。
このほか、画面下部をダブルタップで検索、画像の長押しで保存、リンクの長押しでタブを開くなどの機能も用意されており、使い込んで操作に慣れることにより、片手だけであらゆる操作がスピーディに行えるようになる。URLバーは非表示、画面下部のボタンも2つだけと、画面を広く使えるのも大きな利点だ。URLスキームにも対応するなど拡張性も高い。
操作性が独特なぶん、慣れるまでは相応の時間はかかるのは事実だが、iPhone 6sはもちろん、iPhone 6s Plusなど大判サイズの端末でも重宝するのは確実で、時間をかけて使い方をマスターするだけの価値があるアプリと言えるだろう。アプリ名こそ「MIGITE」だが、どちらかというと左手を使ったほうが効率的に操作できる印象で、どちらがフィットするか試してみることをおすすめする。いまのところ広告を非表示にするには紹介機能を利用するしかないので、一般的な広告なし有償版もほしいところだ。
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