「文字数カウントメモ」は、入力した文字数をカウントできるアプリだ。定型文機能や全角半角変換、大文字小文字変換など多彩な支援機能を用いつつ、必要な長さのテキストを作成し、それらをメールやSNSに手軽に流し込むことができる。
アプリを起動すると「一覧」画面が表示され、作成済みおよび作成中のテキストの冒頭1行目が表示される。右上にある「+」マークをタップするとテキストの作成画面が表示されるので、ここで新規にテキストの入力を行う。文字数はリアルタイムでカウントされるので、文字数の条件がある場合でも目視で数える必要はない。
本アプリは単に文字数をカウントするだけでなく、強力な加工機能を備えている。具体的には、全角と半角の変換、ひらがなとカタカナの変換、大文字と小文字の変換だ。これは作成中のテキスト全体に適用することもできるほか、クリップボード経由で変換することもできるので、メールアドレスだけを半角にしたければ、後者の方法を用いるとよい。
またテキスト作成画面では、定型文を挿入する機能も利用できる。「お世話になっております」「よろしくお願いします」といったフレーズ、あるいはメールのフッタなどを定型文として登録しておき、それをテキスト作成画面で作成中のメール本文に挿入するわけだ。とくに辞書登録するには長すぎるテキストは、こちらに登録しておくと便利だろう。
以上を経て完成したテキストはメールやSMS、LINE/Twitter/FacebookなどのSNSに流し込むことができる。前回紹介した同種のアプリ「文字数カウンター」は共有メニューを経由して流し込む仕組みだったが、本アプリでは独自のダイアログが表示される。任意のアプリを追加することはできないが、外部アプリとうまくリンクしておらず流し込めないといったこともなく、動作はこちらのほうが安定している印象だ。
このほか、フォントサイズを7段階で切り替えたり、メールやSMSのデフォルトの宛先を設定しておけたり、さらにはパスワードロックやURLスキームに対応していたりと、かゆいところに手が届く細かい配慮が嬉しい。テキスト入力中に左右スワイプでカーソルを動かせる機能など、操作性にも配慮されている。
少し関係性が分かりにくいのは、テキスト作成画面と定型文の入力画面、2つの入力画面が存在することだが、メールの作成を例に挙げると、前者はメール本文を仕上げるための画面、後者はメールの本文でよく使うフレーズを登録しておくための画面にあたる。前者にフレーズを登録することも可能ではあるが、前者はメーラーやSNSの投稿画面に直接流し込める、完全なテキストを作成するための入力画面と考えたほうがよさそうだ。
文章は作成中の途中保存も可能で、保存したテキストはアプリ起動直後の一覧画面に表示されるので、時間を書けてこまめに書き足していくことも可能で、メモアプリの域を超え、あらゆる用途に対応できる高機能なテキスト作成アプリだ。なお今回スクリーンショットで紹介しているのはライト版だが、広告なしの有償版は250円で販売されているので、使ってみて気に入った人は、バナーなしで画面が広く使えるこの有料版の導入も検討すると良いだろう。
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