Bloombergの記事によると、Googleは2014年、「iOS」搭載デバイスに検索バーを維持するためAppleに10億ドルを支払ったという。この件は、OracleとGoogleが長年にわたって争っている著作権侵害訴訟の裁判記録をBloombergが調査した中で明らかになった。この支払いは2社間の売上分配契約の一環で、同契約では、Appleのデバイスを通じて発生するGoogleの売り上げの1%をAppleが得ることになっていると、Oracleの弁護士は米国時間1月14日に米連邦裁判所で開かれた審理の中で述べた。
2社間で結ばれたとされる契約は、世界のスマートフォンの過半数に搭載されているOS「Android」を開発したGoogleにとって、可能な限り多くの画面に検索バーを表示することが、いかに重要かを示している。その重要度は、最大のライバルであるAppleに金を支払うことで万全を期すほどである。
サンフランシスコで開かれた1月14日の審理でこの契約内容が開示されたことは、一部の人々を憤慨させたようだ。Google側の証人が、公判前手続きの質問時に「一時は売上分配が34%だった」と述べたことが明らかになった後、Googleの弁護士はすぐに異議を唱え、裁判所記録からこの発言を削除させようとしたと、21日に掲載されたBloombergの記事は伝えている。
Bloombergが調べた裁判所記録によると、弁護士のRobert Van Nest氏は次のように述べたという。「たった今述べられた比率は、封印されるべきものだ。われわれはここで推測に基づく話をしている。それは公に知られた数字ではない」
米地方裁判所のWilliam Alsup判事がこの要求を拒否した後、GoogleとAppleは、裁判所記録の非公開と修正を求める要望書を裁判所に提出した。Bloombergによると、その後間もなく、この記録が電子記録から消えたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス