VAIO S11には、いまだにビジネスシーンでは欠かせないVGA端子や有線LANを本体に搭載しているのが特徴だ。このため、ワイヤレス接続ができないオフィスなどでもLANアダプタなどを使うことなく、ネットワークに接続できる。
そして、もう1つの特徴といえるのがUSB Type-C端子を搭載することだ。その代わりにHDMI端子は搭載していない。そこで、手持ちのUSB Type C対応のディスプレイアダプタを使って4Kディスプレイに出力してみた。アダプタをUSB Type-C端子に接続。そして、アダプタにHDMI端子を接続する。すると、30Hzではあるが3840×2160ドットで出力できた。これなら、オフィスでの作業時はより広い画面を使うといったことができる。
なお今回はHDMI変換をしているため、30Hz出力になっているが、DisplayPortを搭載したディスプレイを利用すれば、60Hzでの出力ができるという。また、HDMIに変換する場合、アダプタの一部に4K非対応の製品もあるため注意が必要だ。
VAIO S11のバッテリ駆動時間はメーカー公称値で14~15.2時間。LTE通信時で約8時間となっている。実際に新幹線に乗って移動しているときなどに低速LTEをつなぎっぱなしで利用したところ、1時間半で約25%ほどバッテリを消費した。この計算なら、通信機能などをフルに使っても約6時間持続できるスタミナがあるといえそうだ。
筆者が選択したCore i5、メモリ8Gバイト、SSD256Gバイトの構成はモバイル機としても十分な基本性能を搭載しており、それでいて約920gと非常に軽い。また、11型クラスのコンパクトボディなので、新幹線やビジネスホテルのテーブルなどでも、快適に使えた。
使いたい時にさっと起動でき、すぐに通信が可能。メールやウェブなどにも素早くアクセスできる。通信回線を内蔵したスマートフォンやタブレットに慣れた今、もはやPCが通信回線を内蔵しない意味はない。VAIO S11なら、データ容量を気にすることなく、常時接続の状態で持ち歩ける。この快適さに慣れると、テザリングの手間が面倒になる。しばらくは手放せなくなりそうだ。
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