2015年のVAIOといえば、モンスターPCというキャッチコピーを冠した「VAIO Z」に始まり、クリエーター向けの「VAIO Z Canvas」と、個性的な製品を発売してきた。
著者はVAIO Zを製品レビューなどで長期間使用し、個人的に購入するかずっと悩んでいた。そんな中、暮れも差し迫った12月10日に発表されたのが「VAIO S11」だ。
これまでVAIOには11型ノートとして、ソニー時代から継承してきた「VAIO Pro 11」がラインアップされていた。同シリーズの13型モデルはmk2としてモデルチェンジされたのだが、11型の後継モデルは出てこなかった。12月の発表とともに発売されたVAIO S11はVAIO Pro 11を置き換えるモデルとして登場したものだ。
実は、液晶ディスプレイのサイズこそ、同じ11型ではあるものの、筐体をはじめ、ハードウェアも一新し、完全に新しいモデルとなっている。
VAIO S11はどちらかというと上位モデルであるVAIO Zに近いデザインを採用。同モデルで培われた技術が数多く投入されている。また、VAIOとしては初となるSIMロックフリー対応のSIMスロットを搭載する点やUSB Type-C端子の搭載など、数多くの先進性を兼ね備えている。
同社によると、内蔵SIMによる通信品質を高めるため、あえて樹脂製ボディを採用するなど「SIMフリー時代のモバイルノート」として設計したモデルという。
今回著者が購入したのは、VAIO STOREによる直販モデルだ。というのも今回のVAIO S11の発売とともに、同時にオリジナルのデータプランを実現した、VAIOオリジナルLTEデータ通信SIM「VAIO SIM」が用意されている。
VAIO SIMは200kbpsで使い放題の基本通信モードと、容量の決まったLTE通信を切り替えて利用できるのが特徴だ。最大150Mbpsに対応するLTE通信容量は、1年間で32Gバイト、2年間で64Gバイト、3年で128Gバイトまで利用でき、月々の期限切れがない設定となっている。
このため、ほとんど使わない月があったり、たくさん使う月があったりするようなムラのある使い方にも対応できるのだ。なお、VAIO SIMはVAIO STOREで購入できる。
VAIO S11の販売価格は14万2344円(税込)~。しかし、これは最小構成となるため、メモリを8Gバイトにし、ストレージを第二世代ハイスピードSSD 256Gバイトにアップグレード(+3万7800円)した。そして、VAIOオリジナルLTEデータ通信SIMの3年プランを追加。通常なら3万5424円だが、同時購入のため2160円割引され、総額22万5288円となった。
発表後にしばらく悩んだ後、12月15日に注文したところ、ちょうど1週間となる12月22日に製品は到着した。今回は開封して、実際に使えるようになるところまでを紹介しよう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス