12月4日、東芝、富士通、VAIOの3社がPC事業を統合する検討に入ったと一部メディアが報じている。
報道によれば、東芝と富士通が3割前後を出資し、PC事業をVAIOと統合することで、間接費の削減や部品調達の交渉力を高めるという。
これに対し、3社が否定するコメントを出した。
VAIO:今次報道は憶測記事であり憶測記事に対するコメントは差し控えさせて頂く。現時点においてVAIOとして交渉を行っている事実はない。(VAIO広報)
当社のパソコン事業の構造改革に関する一部報道について(富士通)富士通:本日、当社PC事業に関する一部報道があったが、当社が発表したものではない。当社は10月29日、パソコン事業を分社化する旨を発表している。分社化後の事業成長に向け、さまざまな可能性を検討しているが、決定しているものはない。今後開示すべき事実が発生した場合には、速やかに公表する。
当社のパソコン事業の構造改革に関する一部報道について(東芝)東芝:当社が発表したものではない。当社は課題事業の抜本的な構造改革を図るべく、現在PC事業についても制約を設けることなく、事業体制のさらなる効率化や他社との事業編成も含めさまざまな可能性を検討しているが、個別企業と具体的に合意した事項はない。今後、当社のPC事業の構造改革に関して、お知らせすべき事項については、公表できる段階になったら速やかに発表する。
東芝は会計問題をめぐり厳しい状況に置かれており、一方の富士通はすでにPC事業を2016年春に分社すると10月の経営方針説明会で明らかにしていた。VAIOは、2014年5月、ソニーがPC事業を日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡し、7月1日新会社「VAIO株式会社」を始動。2015年7月に1周年を迎えた。
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