Appleが米国時間1月20日、思いついた旋律をiPhoneやiPadで録音し、それを少し洗練させた上で、より高度な音楽ツールに送信できる新アプリ「Music Memos」を公開した。
Music Memosからエクスポートしたデータを使用できるツールの1つが、Appleの音楽録音および編集プログラムである「GarageBand」だ。このGarageBandも同日、アップデートされた。
今回新しくアップデートされたバージョン2.1には、作曲や編曲をさらに簡単に始められるようにするための興味深い新機能がいくつか追加されている。
最初に目につくのは、「Live Loops」という新しい(オプションの)インターフェースである。これは、高い処理性能を必要としないシーケンサーで、サンプルやループをアレンジして、それらを再生順に並べたり、グリッド上になったセルと列をタップするだけで音楽のループを再生したりすることができる。音楽ジャンルごとに複数のテンプレートがプリロードされているが、空白のフィールドに多様なループやサンプル、またはGarageBandで作成したオリジナルの録音をインポートすることも可能だ。
GarageBandには、標準的な音楽録音および編集ツールに加えて、全体的なサウンドに微調整を加えるための新しいオートメーション機能やEQツールがいくつか用意されている。
これまで通り、外部マイクや端末に内蔵されているマイクを通して録音したり、画面上の仮想ギターやキーボードで演奏したりもできる。これらの楽器の「スマートな」バージョンは、ユーザーが指定したコード情報に基づいて、あらかじめ設定されたパターンを演奏する。
GarageBand 2.1には、これまで200ドルのLogic ProソフトウェアにしかなかったハイコンセプトなAIドラムツール「Drummer」が新しく追加されている。Drummerには、複数のバーチャルなドラマーが初期設定として用意されており、それぞれのドラマーに独自の音楽ジャンルとドラムキットが設定されている。これらを用いて、ユーザーの曲に合ったドラムトラックが作成される。ドラムトラックの音量を上げたり、ソフトにしたり、複雑さを増減したりといった調整も可能だ。
Music Memosと同様に、楽曲を「SoundCloud」や「YouTube」などのサービスに、または電子メールやFacebookにエクスポートしたり共有したりすることが可能だ。
Music MemosはiOSユーザーに無料で提供されており、「iPhone 4s」以降と「iPad 2」以降に対応する。「GarageBand 2.1 for iOS」は、32Gバイト以上のストレージを持つiOS端末に搭載される予定で、「iOS 9」を搭載する端末上では古いバージョンを無料でアップグレードすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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