Microsoftが教育向け製品を新たに加えるが、それはヒットしたビデオゲーム「Minecraft」の一部だという。
Microsoftは「MinecraftEdu」を買収する。MinecraftEduは、教材用に特別に調整された同ゲームのバージョンで、Teacher Gaming LLCが開発している。Minecraftは、無限に広がるデジタルサンドボックスでプレーヤーが3Dブロックで構成される世界を作成して探検できるゲームだ。買収は米国時間1月19日に発表されたが、条件は公表されていない。
今回のMinecraftEdu買収は、MicrosoftによるMojangの買収に続くものである。Microsoftは2014年9月、Minecraftの開発元でスウェーデンを拠点とするMojangを25億ドルで買収している。Minecraftは、Appleの「iOS」とGoogleの「Android」上で最も売れているモバイルアプリの1つだ。ワシントン州レドモンドを拠点とする技術大手Microsoftは、ゲームに資金を大きく投入する動きを続けている。これは、ゲームが特にモバイル分野において大きな収益源となるからだ。Microsoft関係者らはMinecraftを、教育市場向けの同社生産性ソフトウェアおよびサービス製品の1つとして位置付けてもいる。
MicrosoftはMinecraftEduを基に、「Minecraft Education Edition」という「新しく拡張された」バージョンのゲームを構築する計画だ。同社は同製品の無料試用版を2016年夏にリリースする予定である。
「Minecraft Education Editionは、2016年春におけるその開発全体を通してますます拡大する教育関係者のコミュニティーと、http://education.minecraft.netにおける教育者のオンラインコミュニティーによって形作られる見込みだ」と、Microsoftのワールドワイド教育担当バイスプレジデントを務めるAnthony Salcito氏は19日付けのブログ投稿に記した。
Teacher Gamingのサイトのブログ投稿によると、Minecraft Education Editionが完成するまでの間、MinecraftEduの既存顧客は同製品をこれまで通り使用し続けることができるという。Minecraft Education Editionが提供開始された時点で、既存顧客はこれを1年間無料で試用できるようにもなる予定だという。
Microsoftは、Teacher Gamingそのものを買収するのではなく、MinecraftEdu製品ラインのみを買収する。Teacher Gamingは、フィンランドとニューヨークで事業を継続する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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