数カ月ごとに、FacebookやTwitterからユーザーを引き離すことを願って、新しいソーシャルネットワークが登場する。今回は「Peach」だ。同サービスは、自分の生活を共有するための最新のアプリである。
FacebookとPath、Tumblrの要素を兼ね備えるPeachは、ユーザーが自分の生活の一部を友達と共有できるようになっている。このアプリを開発したのは、高い人気を誇る動画アプリ「Vine」の共同創設者であるDom Hofmann氏だ。本記事では、Peachを試す前に知っておくべきすべてのことを紹介する。
何よりもまず、Peachは新しいソーシャルネットワークだ。まるでFacebookとTumblrの間に生まれた子供のようなソーシャルネットワークである。Peachでは、アップデートのタイムラインを時間軸に沿って作成することができる。これはブログのようだが、煩わしい作業は一切不要だ。
典型的なPeachのプロフィール画面は、以下の画像のような感じだ。目覚めた後に「good morning」(おはよう)と入力すると、天気と現在の時刻が自動的に投稿される。ベッドから出たくないときは、「GIF」と入力して、自分の疲れた様子を表現するGIFを検索することもできる。
その後、朝のコーヒーに関する投稿を作成し、気の利いたマグカップの写真を追加する。Peachの友達の1人が、そのマグカップを大いに気に入ったとコメントしてくれる。家を出る前に、その友達のPeachプロフィールをチェックすると、彼女は「here」(ここ)を使って今ジムにいることを知らせているので、「Like」する。
こうしたテキストコマンド(「good morning」や「here」)は「Magic Words」と呼ばれ、ユーザーはこれを使うと素早く情報を共有できる。これらのショートカットがPeachの最も傑出した要素だ。
Peachは楽しいが、それは友達もこのアプリを使っている場合に限られる。友達がいなければ、このアプリは不毛の地で、見るものは何もない。Tumblrや「The List App」と異なり、知らない人の共有情報を見ることはできない。閲覧できるのは友達、そして、友達の友達の共有情報だけだ。したがって、自分の知人たちがPeachを使っていないのなら、同アプリを使い始める価値はない。
こうした、ちょっとしたソーシャルネットワークは数カ月ごとに登場し、新しい体験や楽しい機能を約束して、しばらくの間はFacebookやTwitterからユーザーを引き離す。しかし、自分の最も親しい友人グループが参加しなければ、徐々にそれらのアプリをチェックしなくなり、最後には削除する。米CNETのRich Nieva記者は、新しいアプリが次から次に登場する理由とその現象におけるPeachの位置付けについて説明している。
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