iPhoneの生産台数は30%減か?AI企業の買収--Appleニュース一気読み

 1月5日~1月11日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

 Appleに限らず、2016年は世界的な景気不安にさらされつつある。米国に積み上がる原油の余剰在庫や、サウジアラビアとイランの断交などによる中東情勢の緊迫化。そして中国の株式市場の下落、さらにドル高だ。

 米国外の収益が6割を超え、とくに中国市場での成長によってiPhoneの販売を伸ばしてきたAppleにとっては、減速要因が複数そろった状態となっている。「画面の拡大を伴った2015年9月までの1年間が上手くいきすぎた」といえるかもしれないが、同じような成長は期待できないだろう。

アップル、最新「iPhone」を1~3月期に約30%減産か
アップル、最新「iPhone」を1~3月期に約30%減産か

 Nikkei Asian Reviewは、2016年1~3月期に、iPhoneの生産台数を30%減らす見通しを伝えた。部品の注文数の減少に基づくもの。同じ時期に披露されるとも言われている小型のiPhoneとの関係性については不明だ。

 画面が大きくなったiPhone 6/6 Plusほどの魅力を持たない現行機種と、ドル高による諸外国での販売か価格高騰が、こうした結果を招いていると見られる一方で、前述の報道が指摘する部品注文数と販売台数の関連性はほとんどないとの主張もある。

 いずれにしろ、1月26日に発表されるAppleの2016年第1四半期決算で発表される販売台数に注目だ。

アップル、最新「iPhone」を1~3月期に約30%減産か(1/7)

Apple、顔から感情を読み取るAI企業を買収

 AppleはAI企業Emotientを買収したと報じられた。この買収によって、例えば撮影した写真を表情から自動的にフォトライブラリ内で分類したり、相手が笑顔になるとポイントが貯まるというコミュニケーションゲームを作ったりできるだろう。あるいは、医療の現場で、患者が痛みを感じたときにアラームが鳴る顔認識の仕組みも作れるはずだ。

 Emotientは、Intelから出資を受けている企業でもあるが、2014年にIntelのブースで行われたデモは面白かった。店舗で顧客が陳列されている商品を見て気分を害した場合、どこを見た時にそれが起きたかを把握し、適切な変更を行えるというものだ。

 例えば、Appleが買収したアプリテストのプラットホーム、Test Flightに組み込んで、アプリテスト中にFaceTimeカメラでテスターの表情を読み取り、改善点を探ることもできる。またFaceTimeで会話中、表情による自動エフェクトを楽しんでもよいだろう。

 いずれにしても、近い将来、iPhoneはわれわれの表情をうかがうデバイスになっていることは間違いないだろう。

アップル、Emotientを買収か–表情からの感情読み取りでAI活用の新興企業(1/8)

App Store、過去最高を達成

 ホリデーシーズンは、iPhoneやiPad、iPod touchといったApple製品が最も販売されるシーズンでもある。その新しくアクティベートされたデバイスで真っ先に行うことは、お気に入りのアプリをダウンロードして試すことだ。自ずと、アクセス先となるApp Storeが最も活発になるわけだ。

 1月1日のユーザー課金額は1億4400万ドルを超え、過去最高を塗り替えた。前回の記録は、2015年12月15日、つまり1週間前だった。

 Appleは「雇用への貢献」を声明文の中で強調している。アプリ開発コミュニティで、米国内だけで140万人を超える雇用を生み出しているとしており、App Storeを通じて開発者に累計400億ドルを支払っていることも強調した。

アップルの「App Store」、ホリデーシーズンの売上高が11億ドルを突破(1/7)

iPad mini 4 レビュー

 iPhone 6sイベントでiPad Proとともに発表されたiPad mini 4は、小型タブレットユーザーにとって待望の新機種だったといえる。iPad Air 2から劣っていたプロセッサ性能を高め、またディスプレイのクオリティはiPad Proよりも良いとの評価すら得ている。

 タブレットのサイズは難しい。iPad Proの12.9インチは、ノートPCの代替にして十分の生産性を備える。9.7インチサイズは、iPadというカテゴリを切り拓いた製品で、持ち運びやすく、どこででもパワフルな性能を享受できるデバイスだ。

 7.8インチのタブレットは、こうした大型のタブレットとスマートフォンの間に位置し、ハンドバッグにも収まるコンピュータという位置づけ。メールや資料の確認、あるいは電子書籍を読むにはぴったりのデバイスといえる。

 タブレットはそれぞれに利用シーンがあり、他のデバイスのサイズや用途とのバランスの中で、自分に最適な1台が決まるだろう。

 筆者は4インチのスマートフォンと15インチのノートパソコンを使っていた頃、7.8インチのiPad mini、iPad mini Retinaディスプレイモデルと乗り継いだ。しかしスマートフォンが5.5インチになると、iPad miniの使用機会は激減した。一方、12.9インチのiPad Proは筆者には大きすぎた。結果的に、9.7インチのiPad Air 2が最適、という答えになるのだ。

 皆さんも、普段のデバイス利用にフィットするタブレットのサイズを、今一度考えてみても良いだろう。iPad mini 4の性能アップは、より実用に即したデバイス選択を安心して行えるようになるアップデートといえる。

「iPad mini 4」レビュー–本当の意味で進化を遂げたアップルの小型タブレット(1/6)
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