NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、総務省が定めた「移動系通信事業者が提供するインターネット接続サービスの実効速度計測手法及び利用者への情報提供手法等に関するガイドライン」(2015年7月31日)に基づきネットワーク速度を計測し、その結果を公表した。
NTTドコモの計測対象都市(全国10都市)は、秋田市・東京23区・さいたま市・富山市・大阪市・京都市・堺市・松山市・北九州市・大分市。計測期間は2015年10月~12月。
KDDIの計測対象都市(全国10都市)は、札幌市・前橋市・さいたま市・東京23区・静岡市・大阪市・堺市・岡山市・鳥取市・宮崎市。計測期間は2015年10月~12月。
ソフトバンクの計測対象都市(全国10都市)は、札幌市・青森市・新潟市・千葉市・東京23区・静岡市・名古屋市・大津市・高松市・福岡市。計測期間は2015年11月~12月。
計測方式は、計測員による実地調査方式。計測場所は、政令指定都市、県庁所在地(東京都特別区を含む)を人口規模で3つに分類(「人口100万人以上」「人口50万人以上100万人未満」「人口50万人未満」)。総務省ガイドラインで規定された中立的機関にて、各分類から各々でランダムに選定された3都市および、東京都特別区の合計10都市(全国10都市から300メッシュ(1メッシュ:500m四方)×5地点=計1500地点)。
計測時間は、通信が混雑する時間帯として、「オフィス街・繁華街メッシュ」(正午から午後6時までの時間内)と「住宅街メッシュ」(午後3時から午後9時までの時間内)の2パターン。計測回数は、1地点で3回(同一地点の値としては3回の平均)。計測項目は、上り/下り速度。計測ツールは、米国FCCが公開する計測ソフト(スマートフォンなどの携帯端末用)をベースに、総務省が実証時に作成した各事業者共通の計測ソフトを利用している。
ばらつきのあるデータをわかりやすく表示するための統計学的グラフである「箱ひげ図」を用いて、中央値に近い半数がこの範囲内であったことを「実効速度」としている。計測端末は、AndroidとiOSを利用。それぞれOS別に計測している。各社では、計測対象都市の市区町村別(計測場所)計測結果や計測端末などの細かい情報をウェブサイトで掲載している。
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