高速無線技術LTEに関して、米国は急速に多くの国に差を付けられており、通信速度は世界140カ国中、下から14番目であることが明らかになった。
それとは対照的に、LTEのパフォーマンス(速度とカバー率を考慮)が最も優れているのは韓国だという。携帯電話基地局の電波カバー率を可視化する「OpenSignal」アプリの32万5221人のユーザーから収集されたデータから明らかになった。
7月〜8月のデータを基に作成され、米国時間9月24日に発表されたOpenSignalの報告書によると、現在、多くの国で一般的なLTE速度は20Mbpsだという。現在、世界の140カ国がLTEを展開しており、8カ国がLTEを予定している。さらに、ほぼすべての国がアップグレード計画を用意するなど、世界はLTEの広範な普及にますます近づいている。これまで新技術の導入に時間がかかっていた地域でも、無線速度は向上している。
OpenSignalによると、韓国の携帯電話ネットワーク加入者は97%の時間でLTEに接続できており、全員が25Mbps以上の下り速度を享受しているという。韓国のネットワークの花形はKTのollehで、ほぼユビキタスなカバー率と極めて速い通信速度を提供した。
韓国は高速ネットワークで有名だが、実は世界で最も高速なネットワークは、38Mbpsという驚異的速度でデータを提供できるシンガポールのStarHubである。韓国は全体的な通信速度が最も速い国でもない。その栄誉に輝いたのは、2年前にLTEの提供を開始したばかりのニュージーランドだ。
確立されたネットワークを持つ国より、遅れてLTEを導入した国の方が高速な通信速度を提供する傾向も明らかになった。LTEを早くから導入した米国や日本、ドイツ、スウェーデンなどの国はデータパフォーマンスの点で他国に後れを取り始めている。OpenSignalは2014年、米国では、記録された下り通信速度が実際に低下していることを示唆した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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