世界最大のハンドメイドECサイトである「Etsy(エッツィー)」は1月5日、国内外でハンドメイド商品を販売したい人向けの無料オンライン教育プログラム「Etsyスタート2016」の募集を開始した。同社が日本で公式にプログラムを展開するのは初めてだ。
2005年に米国で事業を開始したEtsyは、2015年12月時点で2000万ユーザーを超えており、150万のショップがハンドメイド商品を販売している。これまでに3200万個の商品が販売され、2014年度の商品総売り上げは約19.3億ドル(約2337億円)に及ぶという。米国以外では、アイルランド、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツに拠点を設けている。
日本ではまだサービスをローンチしていないが、すでにサイトは日本語化はされており、日本円にも対応している。また、日本では数百人がハンドメイド商品を国内外で販売しており、特に海外での売上比率が高いという。人気が高いのは、キャラクターが描かれたネイルや、デザインにこだわったペット用品など、日本ならではの魅力を感じられる商品だという。
今回実施する「Etsyスタート2016」は、世界9カ国で同時に開催されるプログラムの日本向けコンテンツとして、1月25日から4週間にわたり、非公開のFacebookグループを利用して提供される無料のオンライントレーニング。日本人トップセラー2人によるアドバイスや、セラー同士のコミュニケーションの場を提供することで、Etsyから世界に自分の作品を届けたい人をサポートする。
プログラム参加者は、毎週公開されるオンラインレッスンをこなすことで、Etsyショップの開店から、成功するまでのノウハウまで段階を踏んで習得できるという。具体的には、魅力的な商品写真の撮り方やサーチエンジン最適化(SEO)、ソーシャルメディアを使ったマーケティングなどの実践的なテクニックを身につけられるとしている。また、他のプログラム参加者と進み具合を共有したり、相談したりできる。
同社では、2015年にオーストラリアで初めてオンラインプログラム「Etsy Resolution」を実施し、約3000人が参加するなど成功を収めたことから、「Etsyスタート2016」を実施することにしたという。
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