Fordは2015年、タッチ操作式マルチメディアシステム「MyFord Touch」をついに終了したが、ほとんどの人にとってこれは良い知らせだった。同システムが登場した際の反応は冷ややかであり、率直に言って、そのリリース直後から業界の注目を集めることもなかった。そのMyFord Touchの後継が「Sync 3」だ。Fordは2016 International CESが開催されるラスベガスで、Sync 3の大幅な機能拡張とともに、Appleの「CarPlay」とGoogleの「Android Auto」に新たに対応することを発表した。
Sync 3はFordが提供する最新のインフォテインメントシステムであり、メディアの再生、自動車の設定やナビゲーションなどの操作を制御する。Sync 3は多くの2016年モデルの自動車でオプションとしての搭載が開始されており、2017年モデルを皮切りにAndroid AutoとAppleのCarPlayに対応する予定だ。Android AutoかCarPlayを利用することで、ユーザーのスマートフォンが自動車の中心的なディスプレイとして機能し、音楽ストリーミングの「Spotify」や音声ベースのメッセージ、さらにはAppleの「Maps」や「Google Maps」を利用したナビゲーションなどが可能になる。これらのサービスにより、ドライバーはネットに接続したまま、安全かつ運転に集中できる方法で走行することが可能だ。
Fordの「AppLink」は、モバイルアプリが自動車と直接通信できるという点でCarPlayに似ている。AppLinkの最新版では、こうしたモバイルアプリが位置や燃費などのより詳細な走行データを活用する。例えば、「AAA」の新しいアプリで中継地点やガソリンスタンドを簡単に検索できるようになったり、「Concur」でビジネスマイレージを簡単に追跡できるようになったりするほか、「EventSeeker」や「CitySeeker」を利用することで移動中にイベントを手軽に素早く検索できたりするようになる。
また新サービス「Sync Connect」は、車載LTE接続機能を提供する。つまり、ユーザーのスマートフォンから直接、車の位置の特定やロックの解除、エンジン始動も可能になるということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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