「消えたツイート事件」とでも呼ぶべきか。ある政治家がTwitterを使って問題発言を投稿したとしよう。すると何ということか、世間が抗議し始めると、そのツイートは突如としてどこにも見つからなくなる。削除されてしまったのだ。
ただし今後は、Twitterと政府の透明性推進を求める2団体の合意により、これらのツイートをアーカイブしているウェブサイトにアクセスして、ツイートが公記録に含まれていることを再び確認できるようになる。Twitterが米国時間12月31日、合意について発表した。
「Politwoops」というこのサイトは2015年、Twitterがこうしたツイートの保存を可能にするコードへのアクセスを遮断したことで、利用できない状態となった。Twitterはこの時、「政治の透明性を高め、民生技術とオープンデータを利用して政府に有権者への説明責任を果たさせる」ことを支持すると述べていた。ただし同社は、削除されたツイートを保存して一般に公開することは同社のルールに反しており、ユーザーのプライバシーを侵害するとも述べていた。
オランダを拠点にPolitwoopsを開設した透明性推進団体Open State Foundationと、米国を拠点に米国版Politwoopsを運営しているSunlight Foundationは2015年9月、Twitterに宛てた公開書簡の中でアクセスの回復を求めた。両団体は、市民の知る権利は、政治家が過去にさかのぼって発言を訂正できる権利よりも重いと主張していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」