Twitterの最高経営責任者(CEO)を務めるJack Dorsey氏は米国時間10月21日、年次開発者会議「Twitter Flight」で講演し、開発者とユーザーに対する責任を果たすためにこれまで以上に努力すると言明した。オープンでグローバルな会話を促進する基盤としてプラットフォームを強化することで実現すると、Dorsey氏は述べた。
またDorsey氏は、外部開発者コミュニティーとTwitterの間の会話に混乱があったことを認め、今後は透明性の向上に努めるとし、基調講演に集まった開発者にフィードバックや提案を寄せるよう依頼した。
開発者らがTwitterプラットフォームに引き続き満足と魅力を感じるように、同社は、同社の中核的なクライアントである、アプリとバックエンドデータインフラストラクチャの両方に対する複数のアップデートを発表した。
Twitterのソーシャルアナリティクス部門「Gnip」がエンタープライズ向けに「Insights API」を発表した。ユーザーエンゲージメントに関するデータなどにアクセスできるEngagement APIやユーザーが定義したオーディエンスの情報を収集するAudience APIで構成される。
またTwitterに投票機能が追加されることも明らかになった。すべてのユーザーがッセージに2択の投票を埋め込み、回答を24時間受け付けることができる。投票機能は、Twitterのデスクトップ、「iOS」「Android」の各バージョンで今後数日のうちに提供開始される。
またTwitterは、2014年に導入した主要機能である、2要素認証サービス「Digits」とモバイルアプリ開発フレームワーク「Fabric」の2つもアップデートした。
Digitsは、テキストメッセージに加え、電子メールアカウントによる認証が追加された。Fabricでは、クラッシュ報告サービス「Crashlytics」が改善され、ゲーム開発エンジン「Unity」のサポートと、iOS、「OS X」、「tvOS」を搭載するApple製品全体のエラーログ機能が追加されている。クラウドプロバイダー「Amazon Web Services」、デジタル決済処理の「Stripe」、モバイルアプリ導入パイプライン「Fastlane」との連携によってツールセットも強化されている。
これらのアップデートはすべて、収益の増加というTwitterの最大の目標をさまざまな形で達成しようとするものである。Twitterは、デジタル広告マーケットプレイス「MoPub」も強化した。ネイティブな動画広告を追加し、広告やアプリにおける動画の表示方法を開発者が制御できるようにした。
同カンファレンスには、30カ国からの1500人を超えるソフトウェア開発者が参加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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