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「失敗を克服する特効薬」とは?--女性経営者たちが語る前へと進むための心得

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 新経済連盟は、失敗について学び、起業と経営のヒントとする「失敗力カンファレンス2015」を12月15日に開催した。

 「失敗を克服する特効薬」と題したセッションでは、ベアーズ専務取締役の高橋ゆき氏、カラーズ代表取締役社長の経沢香保子氏、ウォンテッドリー代表取締役CEOの仲暁子氏、モデレーターに楽天コミュニケーションズ代表取締役会長の平井康文氏が登壇した。


「失敗を克服する特効薬」

 掃除や洗濯、料理、買い物などの家事代行サービスを提供しているベアーズ。高橋氏自らの体験から家事代行サービスを日本の新たな産業にするために、夫の高橋健志氏とともに起業した。妻であり、ナンバー2として創業期を支え、現在では年間取引件数が30万件にのぼるサービスにまで成長した。

 女性マーケティングを軸にしたトレンダーズを創業した経沢氏が次に選んだのは、新たなベンチャーだ。2015年2月リリースした女性支援のためのベビーシッターサービス「キッズライン」は、すでに200名以上がベビーシッターとして登録。ユーザーのクチコミ評価などをもとに最適なマッチングを図っている。

 企業と人とのマッチングの新しい形を模索するウォンテッドリー。現在月間70万以上に利用され、登録企業者数も1万5000件を超えている。最近では、SNS機能を実装しユーザープロフィールを充実させ、よりよい企業との出会いを促進している。2016年1月にはメッセンジャー機能もリリース予定だという。

社内の信頼関係や経営者としての意思決定が失敗を左右する

 三者三様の形で世の中のニーズに応えるビジネスを作っている登壇者たちの最大の失敗とは何だろうか。

 「自信」と答えたのは経沢氏だ。事業における判断をする際に、自身の判断が揺らぎ、貫き通せなかったことは往々にして失敗したと話す。

 「自分に自信を持つこと。例えば採用や資本政策など、自分が思ったとおりにやってみて、その上でいいかどうかを考えればよい。経営者として他人の決断に乗ってはいけないと学んだ」(経沢氏)


ベアーズ専務取締役の高橋ゆき氏

 創業から5年目の頃、創業者たちと社員との意思疎通があまりできていなかったがために、社員のほとんどが辞めていった経験をもつ高橋氏。「社員への愛の伝え方、育み方なくして、企業は成長しない」と話す。今では社員一人ひとりときちんと向き合いながらコミュニケーションをとっているという。「社内にいる人たち同士の信頼関係をしっかりと構築するマネジメントことこそ、企業に必要な要素」と話す。

 2011年に創業したウォンテッドリーの仲氏は、「いまでも毎日失敗の連続。ビジネスでもプロダクトでも人事でもいろいろな失敗があった」と話す。代表的な失敗といえば、2013年にリリースしたビジネス名刺管理アプリ「CARD」だという。それまでは求人サービスのWantedlyを運用する中、3人しかいないエンジニアのうち2名の開発者が2つ目のアプリを開発していた。しかし、開発に際して仕様設計や工数などの見積りが甘く、開発作業に追われる日々を過ごしたという。

 「リリース前も大変なら、リリースしてからもバグだらけで大変。根本的な改善にするには半年以上の時間がかかるとわかった。少ない社内のリソースの大部分を割かないといけない現状を悩み、結局公開から8カ月で終了することにした。やめる決断をしたときは社内の空気は最悪で、エンジニアも辞めることも考えていたそう」(仲氏)

 そこから、意思決定や工数見積に際して最新の注意を払うようになり、社内の限られたリソースをうまく配分し開発することを心がけているという。

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