ウォンテッドリーは11月9日、ビジネスSNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」のAPIを開放し、企業向けに「話を聞きに行きたいボタン」「会社フィードボックス」「フォーム自動入力ボタン」の提供を開始した。
企業は自動生成された数行のJavaScriptを自社サイトに埋め込むだけで、これらの機能をウェブサイトに設置でき、自社の採用広報やブランディングに利用できるようになる。
Wantedlyでは、興味のある企業にカジュアルに遊びにいける「話を聞きに行きたいボタン」を提供している。これまでは、Wantedly内のみで利用できたが、今後は導入した外部の採用サイトやオウンドメディアでも表示されるようになる。ユーザー(求職者)はWantedlyに登録されているプロフィールを活用できるため、都度プロフィールや経歴といった情報を入力する必要がなくなる。
Wantedly利用企業は、Wantedly上で日々の会社の様子などを投稿できたが、新たに提供される「会社フィードボックス」によって、そうした投稿内容を自社サイトなどに埋め込むことが可能になる。ユーザーは「会社フィードボックス」をフォローすることで、気になる企業の情報を定期的に受け取れるようになる。
また、これまで転職者が企業の選考にエントリーする際には、毎回学歴や職歴などの情報をフォームに入力する必要があったが、「フォーム自動入力ボタン」を利用することで、Wantedly上にプロフィールを持つユーザーは、ワンクリックで自分のプロフィール情報をフォームにコピーできるようになった。
2011年2月の公式リリースされたWantedly。同社代表取締役の仲暁子氏によれば、現在までに約1万2000社と月間60万人に利用されているという。
日本テレビやソニー、ベネッセなどの大手企業のほか、歯医者、ペットサロン、士業など、非IT系の事業者の導入件数も増えているという。学生ユーザーも増えており、「月間数千人が企業に遊びに行っている」(仲氏)そうだ。
Open APIは11月から、サイバーエージェント、クックパッド、ヤフー、ディー・エヌ・エーの採用サイトなどで先行導入を開始しているという。また、新たに「採用管理システム」提供会社のローンチパートナーとして、ジャパンジョブポスティングサービス、ワークス・ジャパン、イグナイトアイが参画しているそうだ。同社では、2015年内に100社の導入を目指す。
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