Walmartがモバイル決済事業に参入する。米国の小売業者としては初めて、スマートフォンのモバイルウォレットとしての利用を独自に推し進める。
世界最大の小売業者であるWalmartは米国時間12月10日、Walmartの店舗で利用できる独自のモバイル決済システム「Walmart Pay」のサービス開始を発表した。アーカンソー州ベントンビルにある同社の本社付近の店舗で10日から利用が始まるWalmart Payのアプリは、Appleの「iOS」向けとGoogleの「Android」向けの両方があり、主要なクレジットカードとデビットカードに対応する。
Walmart USのサービス担当シニアバイスプレジデントを務めるDaniel Eckert氏は声明で、「戦略的判断により、Walmart Payはほぼすべてのスマートフォンで動き、ほぼすべての種類の決済を受けつけるように設計しており、将来的にはほかのモバイルウォレットと連携させることさえ可能だ。その結果、たくさんの米国人がモバイル決済を手軽に利用できるイノベーションが実現した」と述べている。
モバイル決済を次なるビッグサービスと見ている企業はWalmartだけではない。商品やサービスの料金をスマートフォンで支払うというアイデアは何年も前からあるが、米国では、2014年末に「Apple Pay」の影響でこの分野への消費者の関心に火がつき、続いてGoogleの「Android Pay」やサムスンの「Samsung Pay」が登場した。
Walmartによると、Walmart Payは2016年前半に全米でサービスを提供する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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