4インチ「iPhone」は2016年初頭に登場か?--Appleニュース一気読み

 12月1日~12月7日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

プログラミング言語、Swiftのオープンソース化

アップル、プログラミング言語「Swift」をオープンソース化
アップル、プログラミング言語「Swift」をオープンソース化

 Appleはこれまで、iPhoneやiPadといったiOSデバイスやMac向けのアプリを開発する環境として、Objective-Cを採用してきた。2014年の世界開発者会議WWDC 2014で、これに変わる新しい言語Swiftを披露し、WWDC 2015でそのオープンソース化を発表した。

 Swiftは、高速性、スケーラビリティ、そして学びやすさといった特徴を備えており、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長、クレイグ・フェデリギ氏によると、「Swiftは、(Scratchなどの)ブロック型プログラミング言語の次に学ぶには最適な、プロにも通じる実際のプログラミング言語」と評していた。

 そのオープンソース化は、アプリ開発者からは歓迎ムードで受け止められているようだ。

 これまでAppleはハードウェア、ソフトウェアを完全に自社のエコシステム下に置いてきたことから、「オープンソース」といっても名ばかりになるのではないか、との懸念があった。しかしSwiftのオープンソース化は、コンパイラなどを含む形で公開され、開発者コミュニティSwift.orgの開設と、GitHubでのパッケージレポジトリの提供まで行われた。

 Swiftのオープンソース化で何ができるか、ということをいち早く示したのは、「IBM Swift Sandbox」をリリースしたIBMだった。IBMはAppleと提携しており、iOS向けのアプリ開発に取り組むだけでなく、自社内でもApple製品の活用を進めている。

 IBM Swift Sandboxは、Linuxサーバ上でSwiftのコードを実行可能にした環境で、ブラウザからアクセスすることができる。Swiftをすぐに試してみたいという人にとっては最適であるし、クラウド上でSwiftのコードを利用できる例としても注目できる。

 Appleは、モダンなプログラミング言語として、Swiftを普及させたいと考えており、結果的にそれをネイティブに動作させるAppleのデバイスの優位性を高める環境整備に取りかかっている最中だ。

 Swiftのオープンソース化とともに、Appleが取り組むべきは、App Storeの自由度を高め、開発者のニーズに応えることだ。Mac向けのMac App Storeでは、有名なアプリの撤退が広がりつつある。

 例えばバージョンアップの際にユーザーから追加料金を徴収できないなどの問題点は解決されておらず、Mac App Store外でのアプリ販売へ移行する流れができつつある。また他の例では、Mac App Storeに掲載されるまでの審査時間や、機能制限に直面する場合もあるという。

人気アプリ「Sketch」もMac App Store撤退–ストアの問題が浮き彫りに(12/2)
アップル、プログラミング言語「Swift」をオープンソース化(12/4)
IBM、アップルのオープンソース言語「Swift」をクラウド上で利用可能に(12/7)

法廷でのApple

 Samsungは、2012年に下された判決に従い、Appleに5億4800万ドルの賠償金を支払うという。この裁判では、Appleの知的財産をSamsungが侵害したと判断され、10億ドル以上の賠償金額が積み上げられたが、その後の裁判でほぼ半額に減額されている。

 なおSamsungとAppleの裁判を今後も継続するとしており、今後の審理で判断の一部が修正された場合、金額の返還を受ける権利を求めているが、Appleはこれに対して反対している。

サムスン、アップルへの賠償金5億4800万ドル支払いで合意–知的財産権訴訟(12/7)

iMac 21.5インチRetina 4Kディスプレイモデル/Apple TV

 先週はApple TVとiMac Retina 4Kディスプレイモデルのレビューが掲載された。

 Apple TVは、第4世代となるテレビ向けセットトップボックスで、Siriをサポートした新しいリモコンと、App Storeの採用によるアプリ活用への対応がトピックといえる。確かにテレビ局やケーブルテレビ会社、一部のストリーミングアプリ以外の開発者に対して、テレビというスクリーンにアクセスする方法が提供された点で、Apple TVとtvOSの変化は大きい。

 しかしながら、開発者、そして我々ユーザーも含め、テレビの画面でどんなアプリを使いたいか、どんなアプリが便利か、という概念や価値観が作られていないことから、現時点ですぐにApple TVが未来だという体験が楽しめるわけではないだろう。

 iMac Retina 4K ディスプレイは筆者もレビューしたが、これまでノート中心でコンピュータを使ってきたユーザーにとっては、デスクトップの良さ、自由さを存分に体験することができ、またとにかく発色が豊かな新しく大きなディスプレイは、デザインや映像分野だけでなく、ビジネスの生産性を高める効果も期待できる。

新型「Apple TV」レビュー(第2回)–新リモコンの操作性と容量選択時のヒント(12/02)
新型「Apple TV」レビュー(最終回)–「Siri」のさまざまな機能とアプリを使った感想(12/4)
4K対応21.5インチ「iMac」レビュー(第1回)–ディスプレイ刷新の意義と利点(12/7)
その他 「Apple Music」、Sonos製品でベータ利用可能に–米国時間12月15日から(12/1)
12月1日限定、世界エイズデーでアップルストアが赤いロゴに–日本全国4カ所の様子(12/1)
4インチ「iPhone」、「A9」搭載で2016年初頭に登場か–KGI Securitiesアナリストが予測(12/4)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]