ダイエット家庭教師サービス「FiNC」などを運営するFiNCは12月7日、ANAホールディングス、全日空商事、クレディセゾン、第一生命保険、三菱地所、吉野家ホールディングス、ロート製薬、キユーピー、ゴルフダイジェスト・オンライン、ネオキャリア、Fenox Venture Capital、グッドパッチ、そして既存株主から資金調達を実施したと発表した。調達額は非公開。
FiNCが提供するFiNCダイエット家庭教師は、遺伝子検査や血液検査、生活習慣アンケートなどを分析して、最適なダイエットプランを提案してくれるスマートフォン向けのサービス。専門家によるマンツーマンのサポートを受けたり、体質に合わせたパーソナルサプリメントを受け取ることができる。料金は30日間で約10万円。
同社は5月に日本交通、吉野家ホールディングス、リンクアンドモチベーションとともに、従業員の心と身体の“健康”を重要な経営資源として捉え、その増進に取り組む「ウェルネス経営」を発表。また10月には、ソフトバンクとともにIBMの質問応答システム「Watson」を活用したヘルスケアサービス「パーソナルカラダサポート」を共同開発し、2016年3月以降に提供することを発表していた。
今回の資金調達で得た資金は、人工知能による新サービスやプロダクト開発、それらに伴う人材採用やウェルネスプラットフォームを強化するためのM&Aや事業出資、さらにマーケティングやプロモーション活動などに充てられる予定。また12月1日に施行されたストレスチェック義務化に伴い、法人向けウェルネス経営ソリューションの開発やサービス展開を推し進めるとしている。
出資企業との業務提携も進める。グッドパッチは、2015年夏よりFiNCのUI/UXデザイン面をサポート。FiNC新アプリのデザイン・開発もしており、引き続きパーソナルカラダサポートなどのUIデザインやサービス向上を支援する。ネオキャリアは、ストレスチェック対応サービス「ウェルネスサーベイストレス」を法人向けに販売するほか、両社のヘルスケアサービスのデータやノウハウを連携しサービスを拡充する。
さらにゴルフダイジェスト・オンラインは、同社のユーザーであるゴルファーの病気や怪我をしにくい身体作りをサポートするさまざまなサービスの検討および具現化を進めるとしている。ロート製薬は、医薬品や化粧品など同社の健康に関する見識とFiNCのテクノロジを融合させることで、生活に密着したヘルスケアサービスの提供を目指すとしている。
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