Googleが「Linux」「Mac」「Windows」向けの「Chrome 47」ブラウザを安定版に格上げした。Chrome 47では多数のセキュリティ問題が修正されたほか、事前の予告通りに通知センターが廃止されている。
10月の時点で、Googleはデスクトップでの通知について再考する意向を明らかにしており、「なるべくシンプルに」というスローガンのもと、「Chrome OS」を除くすべてのデスクトッププラットフォームで通知センターを廃止することを決めていた。
だが、通知センターが廃止されたもう1つの理由は、Chromeアプリや拡張機能からの通知を表示する場所として2年前に導入されたこの機能を利用する人が、実際にはほとんどいなかった点にある。
Chrome 47の新機能すべてが明らかにされたわけではないものの、Chromeの自動更新機能を意図的にオフにしていたユーザーにとっては、セキュリティ問題の修正リストだけでも、このアップデートを実行する十分な理由になるはずだ。
明らかにされた機能の1つとして、「Android」デバイスのホーム画面から立ち上げられたウェブアプリに表示されるスプラッシュスクリーンがある。その狙いは、Android向けのChrome 47上で動くウェブアプリの利用体験を向上させ、これらのアプリの見た目をより洗練させる点にある。開発者は、こちらから、より詳しい情報を知ることができる。
Googleによると、Chrome 47では41件のセキュリティ問題に対応しているが、そのうち同社が詳細を示したのは、外部のセキュリティ研究者によって報告され、脆弱性報奨金プログラムによる支払いの対象となった22件だけだ。
1件で最も支払額が大きかったのは、「深刻度の高い」AppCasheの解放後使用(Use-After-Free)エラーに対して支払われた1万1337ドルだった。
合計では13件の深刻度が高いバグが修正され、深刻度が中のものは6件、深刻度が低いものは3件だった。
Chrome 47に関して、Googleが支払対象とした22件のバグに対する報奨金の総額は、10万5000ドルをわずかに上回った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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