(編集部注:米CNETによる新型「Apple TV」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第1回は11月30日に、第2回は12月2日に公開されています)
第2回より続く。
「Netflix」や「Crossy Road」と話しかけると、それぞれのアプリをうまく立ち上げることができた。動画再生中、Siriに「Turn on subtitles」(字幕を表示してほしい)と告げれば、ほとんどのアプリで字幕が表示される。動画を操作するのにタッチパッドを使いたくないときは、「Skip ahead 2 minutes」(2分先まで早送り)などと言えばよい。
それから、台詞の一部を聞き逃したときに、「What did he say?」(彼は何と言ったのか)と尋ねると、動画が15秒前まで巻き戻され、一部のアプリでは、そこから15秒間だけ字幕が表示される。字幕機能は「iTunes」では問題なく動作したが、例えば、Netflixや「HBO Now」では、本稿執筆時点においてうまく動作しなかった。Appleによると、この追加機能のサポートは近いうちにほかのアプリにも拡大される予定だという。
さらに、「Who stars in this?」(この作品には誰が出演しているのか)と聞くと、動画は再生されたまま、出演俳優のリストが表示される。いずれかの俳優を選択すると、再生が一時停止され、出演作品や経歴などの情報が全画面ページに表示される。「Menu」を押すと、元の画面に戻り、再生が再開する。一部のアプリや作品では、「Sorry, but this app hasn't told me the answer to that one」(申し訳ありませんが、このアプリはその質問の答えを教えてくれませんでした)という返事が返ってくる(Siriは時に受動攻撃性を示すことがある)。
Siriは最近のスポーツの話題も知っている。「Who won the World Series game」(ワールドシリーズの勝者は)という質問には、Metsファンの筆者には特に心が痛む結果を返してくれる。「Show me the Jets」(Jetsについて表示)という質問には、NFLのチームであるNew York Jetsの選手一覧を表示してくれたが、今度の試合に関する情報は表示してくれなかった。だが、「When is the Jets game?」(Jetsの試合はいつ?)という質問はうまくいった。ただし、New York JetsとWinnipeg Jetsを選択するためのポップアップが表示される(この結果を予測できた人はいるだろうか?)。New York Jetsを選ぶと、同チームのスケジュールが表示された。
相変わらず、できないことがたくさんある。筆者がiTunesで映画「インサイド・ヘッド」を視聴中に「Show me other movies like this」(これとよく似たほかの映画を教えてほしい)と聞くと、「Hmmm, I couldn't find anything called 'This.'」(「これ」という名前の映画は1つも見つかりませんでした)という答えが返ってきた。映画「トイ・ストーリー2」のジェシーの感動的な楽曲が再生されたとき、筆者は「Who sings this?」(誰がこの楽曲を歌っているのか)「What song is this?」(これは何という楽曲か)と聞いてみたが、Siriはその答えを知らなかった。「消音」するようお願いすると、Siriは筆者にリモコンを使って音量を調節するようにとだけ告げた。
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