Raspberry Piの新しい教育用マイクロコンピュータはこれまでの中で最も低価格となっている。子供たちにコーディングを教えることを目的としたポケットサイズの同製品の価格は、わずか5ドルだ。
英国のRaspberry Pi財団は現地時間11月26日、「Raspberry Pi Zero」を発表した。同団体はこの数年間、学びたいと願うすべての子供たちにコンピュータを提供することをミッションとして掲げてきた。
ウェールズ生まれのこの新しいコンピュータは、1GHzのARMプロセッサ、512MバイトのRAM、microSDカードスロット、ミニHDMIソケット、そしてMicro-USBソケットを装備している。サイズはわずか65mm×30mm×5mmだ。
Raspberry Piが開発しているようなベーシックなコンピュータは、子供達がプログラミングを学び始めるための入り口として見られている。英国の公共放送局BBCは2015年、Raspberry Piなどのパートナーからアドバイスを受けながら教育用コンピュータ「Micro Bit」を開発し、英国で11歳の学童を対象に無料配布している。プログラミングは、1年前より国定カリキュラムとなり、英国の学校では教育が義務付けられている。技術業界はプログラミング教育を自らの将来に向けた投資とて見て、この動きを支援している。
同団体創設者のEben Upton氏は、Pi Zeroをビデオで紹介し、自身が若い頃、「BBC Micro」と「Commodore Amiga」を購入するために銀行口座の預金を全額引き出す必要があったことを説明した。Upton氏はRaspberry Pi Zeroによって、コンピュータを学ぶ上で2015年の子供たちが自分の若い頃と同じ障壁に直面しないようにしたいと考えている。
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