低価格ミニコンピュータ「Raspberry Pi」向けに公式7インチタッチスクリーンが発売された。このタッチスクリーンを利用すれば、ベーシックなタブレットやコントロールパネルを構築することができる。
タッチスクリーンを販売するのは、「Raspberry Pi」を支援する英国企業element14だ。Raspberry Piマイクロコンピュータは、ほかのコンポーネントに接続して、コンピュータからメディアサーバ、スマートホームデバイスまで、あらゆるものをカスタム構築できるように設計されている。ターゲットはコンピュータや電子機器を構築するマニアや初心者で、Raspberry Piは子供がコーディングやハードウェアについて学ぶのにも効果的だ。
Raspberry Piをタッチスクリーンの背面に取り付ければ、ベーシックなタブレットが完成する。Raspberry Piもタッチスクリーンも単一のUSB電源で動く。
タッチスクリーンのサイズは194mm×110mm×20mmだ。800×480ピクセルという低解像度なので、実際にコンテンツを鑑賞するより、コントロールを表示するのに向いている。コンテンツを楽しみたい場合は、本体搭載のHDMI端子を使って、Raspberry Piメディアセンターをテレビやモニターに接続した方がいい。タッチスクリーンの接続にHDMI端子は不要なので、低解像度のコントローラスクリーンと高解像度のディスプレイを同時に使用することが可能だ。
タッチスクリーンは最新の「Raspbian」OSに統合され、キーボードやマウスがなくても機能する。10本指のタッチをサポートし、オンスクリーンキーボードを備える。Piシステムの教育用ソフトウェアはタッチ入力を検知する機能を既に備えているが、タッチを読み取るアプリやデバイスを独自に開発することも可能だ。
タッチスクリーンは、電源と信号変換を担うアダプタボードを通して、PiのDSIディスプレイコネクタに接続する。「Raspberry Pi 2」、オリジナルのRaspberry Piモデルである「A+」および「B+」と互換性がある。Raspberry Pi 2は2015年1月に発売されたモデルで、特別なバージョンの「Windows 10」を搭載する。オリジナルの「A」および「B」モデルとも互換性があるが、マウンティング機構は+モデル向けに設計されている。さらに詳しい情報やシンプルな「Kivy」インターフェースのインストール方法を知りたい人は、Raspberry Piブログを参照してほしい。
タッチスクリーンの英国での販売価格は42ポンドである。米国から購入する場合は60ドルで、さらに地方税と送料が必要だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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