複数の情報筋の話によると、Airbnbが、同社の価値を従来と同じ約255億ドルと評価する最新投資ラウンドで、1億ドル以上を調達したという。
今回の最新投資ラウンドを最初に報じたのは、The Wall Street Journal(WSJ)である。WSJによると、Airbnbは直近の四半期、3億4000万ドルの売上高を記録したという。予約額は22億ドルだった。
WSJの報道によると、同四半期の売上高と予約額は前年同期の約2倍だったという。
Airbnbは2016年に黒字化を達成できると考えている、と同社に近い情報筋はAFPに話した。同情報筋は今回の投資ラウンドの詳細も確認した。
Airbnbはシェアリングエコノミー関連の新興企業の中で最も有名な企業の1つで、住宅居住者が部屋や住宅全体を賃貸するのを支援するサービスを提供しているが、ホテル業界からは不公平な競争を懸念する声も上がっている。
Airbnbに批判的な人々の中には、同社は不動産所有者に対して長期的な居住者を追い出して住宅を短期賃貸物件に変える動機を与えており、そのせいで従来の賃貸住宅市場に大きな混乱が生じている、と主張する者もいる。
Airbnbは2015年11月、同社がホテルと不公平な競争を展開し、サンフランシスコの住宅危機を悪化させたとの批判を受け、税金を支払うことと、長期賃貸物件に干渉しないことを約束した。
同社はいわゆる「Community Compact」を発表し、「適切」な宿泊税と旅行者税を支払うことを約束した。
同社は住宅共有活動に関する情報を開示すること、そして、短期賃貸のせいで長期賃貸物件の供給が圧迫されてしまうのを防ぐよう努めることも約束した。
サンフランシスコの有権者は11月上旬、短期賃貸に制限を課す条例案を否決した。この投票は、Airbnbに関する住民投票とみなされていた。
Airbnbは7月に255億ドルの価値があると評価され、その後、投資家から15億ドルの現金を調達している。
当時、その10億ドルを超える資金は、アジアでのAirbnbのサービス拡大に使われると言われた。また、2014年に中国人ユーザーの数が700%増加したことを受けて、Airbnbは2015年8月に多くの現地スタッフを雇用した。
Airbnbの255億ドルという評価額は、大手ホテルのMarriott(209億ドル)を上回り、Hilton Worldwide(277億ドル)に肉薄している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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