LINEとセガ、マーケティングパートナーで協業--LINE GAME“らしくない”タイトルを

 LINEとセガゲームス セガネットワークスカンパニーは11月18日、ゲーム事業においてマーケティングパートナーとして協業。第1弾タイトルとなるスマートフォン向けゲーム「フォルティシア SEGA×LINE」を配信すると発表した。

 この取り組みはセガゲームスがパブリッシャーとなり、同社が開発・企画・運営するタイトルを、LINEのゲームプラットフォーム「LINE GAME」でサービス展開。LINEは送客や機能提供などマーケティング部分を担当していくというもの。LINEのゲーム事業では、内製タイトルはもとより、外部コンテンツプロバイダーとの連携や共同開発などをさまざまな形で展開しているが、このようなマーケティング部分を担当して展開するのは初めてという。

 LINE取締役 CSMOの舛田淳氏は、2012年11月からゲーム事業の本格展開を開始し、LINE GAMEプラットフォームのアプリダウンロード数が6億を超えるなどゲームパブリッシャーとして確固たるポジションを築いたと成果を語る。その一方で、ヒットタイトルはパズルゲームなどのカジュアルゲームが中心であることから、プラットフォームのさらなる発展のためにミッドコアジャンルに注力しているという。現在行っている協業施策でも、基本的にはLINEがパブリッシャーとして展開しているという。

  • これまでのLINE GAMEにおけるダウンロード数は6億以上

  • 外部パートナーとの連携施策について

  • 今回のマーケティングパートナーについて

 今回のマーケティングパートナーの協業形態は「これまでの協業施策とは違うものであり、今後さまざまなゲームを展開するにあたって重要なパートナーシップになる」(舛田氏)という。またセガゲームスについては、LINE GAMEが強化したいミッドコアジャンルのタイトルについてトップクラスのパートナーと紹介し、「単純なパートナーシップだけではなく、今までのネイティブゲームのランキングを塗り替えていきたい」と意気込む。

  • LINE取締役 CSMOの舛田淳氏(左)と、セガゲームス セガネットワークスカンパニーCOOの岩城農氏(右)

 LINEとしてセガゲームスとパートナーを組む経緯としては、もともとLINE側から複数社に打診をしていくつかの候補タイトルを検討したところ、LINE GAMEのメンバーがフォルティシアを強く推薦したことにあるという。「セガゲームスさんからはほかのタイトルを推薦されたが、こちらのメンバーが一択というほどにほれ込み、決まるのも早かった」(舛田氏)

 セガゲームス セガネットワークスカンパニーCOOの岩城農氏は、ネイティブアプリのマーケットは激しい競争にさらされているなか「いかに良いタイトルをお客様にお届けするか、それは日々苦闘しているところ」とし、LINE側から打診があったときはうれしい反面、特異な取り組みでもあることに驚いたと率直な心境を振り返った。そして提案する際にも開発を進めているタイトルでも一線級のものを提案したという。

  • 特徴としてあげたマルチプレイには、マッチングのシステムも含めて力を注いだという

 フォルティシアはキャッチコピーに「運命と出逢う共闘RPG」とついているようにマルチプレイを特徴とした、最大4人で協力し3Dアクションバトルを楽しむファンタジーRPG。冒険者と魂が宿る武器「フォルティス」たちの出会いや成長、共闘の物語を描いているという。配信時期は未定だが、同日より事前登録を開始した。

 舛田氏は、自社パブリッシングタイトルは“LINE GAMEらしさ”を大事にしているが、本作はLINE GAMEらしくないと語る。ただし、それがマーケティングパートナーとしての立ち位置であり、あくまでセガゲームスらしさを押し出したなかでLINE GAMEが支えていくものと説明。自社だけではできなかったゲームやユーザーへの価値を提供していけると期待を寄せていた。

  • スクリーンショット

  • (C)SEGA

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