ディズニー研究機関、触った電子機器の種類を識別する技術「EMSense」を開発

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Walt Disneyの研究機関Disney Researchとカーネギー メロン大学(CMU)は、人間の触れたものがどのような電子機器なのかを電磁ノイズで識別する技術「EM-Sense」を開発した。同技術を適用させたスマートウォッチを試作し、97.9%の精度で対象物を認識することに成功したという。


触った電子機器の種類を識別する技術(出典:Disney)

 家電製品やPCなどの電子機器は、動作中にそれぞれ特徴的な微弱電磁ノイズを放射している。人間がそうした電子機器に触れると、ノイズが手から伝搬して体に電気的な影響を与える。

 EM-Senseは、計測した電磁信号から周辺ノイズを除去し、触れている電子機器に固有の電磁ノイズを取り出す技術。このノイズパターンを学習することで、さまざまな機器を触っただけで識別できる。


識別には電磁ノイズを利用(出典:Disney)

 Disney Researchらは、スマートウォッチを流用してEM-Senseのコンセプト実証(PoC)デバイスを試作し、PCやデスクライト、オートバイ、トースター、電動歯ブラシ、ガス台、タブレット、テレビなど24種類の対象物で実験した。識別精度は平均97.9%に達し、対象物のうち18個は100%間違いなく識別できたそうだ。


PoCデバイスを試作(出典:Disney)

24種類の対象物を精度97.9%で識別(出典:Disney)

 応用例として、スマートロックやPCに触れるだけでロックを解除したり、バイクのハンドルを握ると地図が表示されたり、歯磨きを始めたらタイマーで時間計測を始めたり、といったものが考えられる。触れることで何らかの動作を起動するスマートウォッチが実現できそうだ。


触れるだけの操作が実現する(出典:Disney)

 EM-Senseの詳細は論文(PDF)で説明されている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加