サンフランシスコ発--アニメ「宇宙家族ジェットソン」で有名なロボット家政婦ロージーは、マシンより人間により近い性格を持つロボットとして描かれることが多かった。
最近のマシンラーニング(機械学習)や人工知能(AI)の進歩は、そうした空想やSFの世界に根差した概念をこれまで以上に具現化しつつある。
グラフィックスカードメーカーNVIDIAが手がけるマシンラーニングハードウェアの最新モデル「Jetson TX1」について、今後登場する数多くのスマート端末に搭載されるだろうと同社はアピールしているが、それはおそらく当たっているだろう。
NVIDIAの最高経営責任者(CEO)Jen-Hsun Huang氏は米国時間11月10日午後、「マシンラーニングはウェブサービスに革命をもたらしている」と報道機関向けプレゼンテーションで主張した。
Huang氏は、マシンラーニングが推進力になっているのはウェブサービスだけではないことを明確にするとともに、自動車業界における自律走行車を例に、多くの産業が転換に向けた態勢にあるとの見方を示した。
Jetson TX1はクレジットカード大とされ、ディープラーニング技術を採用することで、よりスマートな、そして、最終的には自律型のデバイスを実現する。
同スーパーコンピュータモジュールは、プラグアンドプレイ操作に対応するとされ、1テラフロップスの性能を引き出すのに必要な電力は10ワット未満となっている。
NVIDIAがJetson TX1の採用を想定して提案した機械には、群衆の中で不審な行為がないかどうかを監視するスマートな偵察用ドローンや、お抱え運転手のようにふるまうロボットなどがある。このロボットは自然言語や運行指示、行動認識などを通じて持ち主の習慣やニーズを認識する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス