Googleの「Nexus 6P」は非常に好意的なレビューを獲得しているが、iFixitによると、修理が極めて難しく、iFixitがこれまでに分解した携帯端末の中で内部にアクセスするのが最も困難なものの1つだという。
iFixitはこれまでGoogleの「Nexus」について、全体的にかなり低コストで修理できると評価してきた。構造上、こじ開けて個々の部品を取り替えるのが簡単だったからだ。「Nexus 4」以降のすべてのNexus携帯端末は修理のしやすさに関して、10点満点中7点という評価を得てきた。
LG製の「Nexus 5X」はその水準を維持したが、Nexusシリーズが確立してきた全体的に修理がしやすいとの評価は、Huawei(ファーウェイ)製の5.7インチNexus 6Pで途切れてしまった。壊れやすいガラス製のカメラカバーに損害を与えずにNexus 6Pをこじ開けるのはほぼ不可能とiFixitは判断した。それを含む多くの理由で、iFixitはNexus 6Pの修理のしやすさをわずか2点と評価した。
「ガラス製のカメラカバーに損害を与えずにNexus 6Pをこじ開けるのは、不可能ではないにせよ非常に困難だ。ユニボディデザインのせいで、すべての部品の取り替えが極めて難しくなっている」(iFixit)
「本体全体を分解しなければ、ディスプレイアセンブリを取り替えることはできない。そのため、最も一般的な修理、つまり損傷したスクリーンの交換が難しい」(iFixit)
Nexus 6Pの背面カバーの接着剤が強力なため、バッテリにアクセスするのも難しいが、これをクリアすれば、アクセス可能だ、とiFixitは述べた。さらに、iFixitによると、メインカメラは半田付けされているという。
iFixitがNexus 6Pに関して下した主な結論の1つは、外側の構造がしっかりしているので耐久性は優れているはずだ、というものである。
いくつかの層を取り除いて、Nexus 6Pの指紋リーダーに到達したとき、iFixitは意外なものを発見した。本体背面に配置された指紋リーダーは、本体の外側からは円形に見えるが、実際には正方形だった。これは、実際に円形である5Xの指紋リーダーと異なる。
iFixitは、「この指紋リーダーが円形に見えるのは、単に6Pの背面ケースに円形の穴が開けられているからだ」と述べ、Huaweiは別のモデルでも全く同じ指紋リーダーを使う計画なのではないか、と推測した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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