Netflixは、同社初となるオリジナル映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」を、第28回東京国際映画祭で上映した。監督であるキャリー・ジョージ・フクナガ氏が来日し、配信と劇場公開作品との違いなどについて話した。
Netflixは、9月2日に日本でのサービスを開始した映像配信サービス。定額見放題で提供しており、オリジナルドラマの製作で定評がある。劇場用を手掛けるのは今回が初めて。ビースト・オブ・ノー・ネーションは、10月16日に米国の劇場で上映を開始したほか、Netflixで全世界同時配信を行った。
フクナガ氏は「作品を作った以上、できるだけ多くの人たちに見てもらって感動してもらいたいので、世界中に1900万人のユーザーを誇るNetflixで、多くの人に届けられるのがメリット」と、Netflixで配信する利点を説明。テレビを通じた作品と映画館での上映の違いについて問われると「どちらも製作は似ているところが多い。本作においては、映画、テレビの世界を両方兼ね備えた作品になっている。映画だと2時間という時間枠の中で表現していくので、細かい部分やニュアンスまで伝えきれないが、テレビだと伝えていけるのが自分にとっての大きな違い」と答えた。
またNetflix代表取締役社長であるグレッグ・ピーターズ氏は「(Netflixでは)ユーザーに多くの作品を見るチャンスを提供したいと思っている。機会の無い人や、家で見たいという人たちもいて、そういう人たちに対して、4Kや5.1chサラウンドといった最先端のテクノロジを駆使し、たくさんの選択肢を提供したい」と、劇場公開とネットで同時に配信する手法をとった理由について話した。
ビースト・オブ・ノー・ネーションは、アフリカで暮らす1人の少年が、内戦で家族を奪われ、ゲリラの兵士になっていくまでを描いている。
Netflixでは、又吉直樹さん原作の「火花」の映像化はじめ、オリジナル映画製作が多数控えている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」