Microsoftは米国時間10月26日に「Windows 10」搭載ノートPC「Surface Book」を発売するが、直前になってラインナップを若干変更し、ゲーマー向けにグラフィックス性能を強化したローエンドモデルを追加した。
最も基本的なモデルに追加されたこの新バージョンは、10月22日にTechRadarが発見したもので、グラフィックス技術を同モデルの「Intel Core i5」プロセッサに直接組み込むのではなく、NVIDIAのグラフィックスチップ「GeForce」を別途追加している。グラフィックスチップを別にするとコストが余計にかかるが、ビデオゲームに豪華な風景や素早いパフォーマンスをもたらす助けになる。これまで、GeForceのオプションはよりハイエンドモデルのSurface Bookでのみ提供されていた。
今回のローエンドのゲーマー向けSurface Bookは、8GバイトのRAMと128Gバイトのストレージを備え、価格は1699ドルだ。同じモデルでGeForceチップを搭載しないバージョンより200ドル高い。この新バージョンはSurface Bookの全モデルの発売日である10月26日に発売される予定だが、事前予約はできない。Microsoftのサイトを見ると、他のモデルはすべて出荷まで少なくとも4~7週間待ちと表示されている。
Microsoftは、着脱可能なキーボード、タッチスクリーン式ディスプレイ、特殊なヒンジ構造を備えるSurface Bookを、「究極のノートPC」としてアピールしている。Microsoftが初めて自社開発したノートPCであるSurface Bookは、ゲーム機「Xbox」を除けば創業以来ほぼソフトウェアだけを販売してきた同社にとって、野心的な転換を具現化するものだ。転換点となったのは、2012年に発売した初めてのタブレット「Surface」、およびMicrosoftが2014年にNokiaのデバイスおよびサービス事業を買収して以降に発売したスマートフォン「Lumia」だ。
Surface Bookは競争の激しい市場に参入するが、Windows 10はMicrosoftが22日に発表した好調な四半期決算を後押ししてくれた。Surface BookはAppleの「MacBook」だけでなく、「Windows」搭載マシンを販売しているMicrosoft自身のビジネスパートナー各社のノートPCとも競合する。Microsoftは2015年夏にWindows 10をリリースしたが、これには、混乱を招いた「Windows 8」で傷つけられた評判を高める狙いもあった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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