その場で踏ん張ってがんばる道もあれば、別の方向を目指す道もある。25歳前後の世代は、仕事の下積みを終えて、そろそろ仕事のことが分かってくる頃。迷いも出てくる。その時、自分の選ぶべき道はひとつではない。それは、事態の渦中にいると分からないかもしれないが、いろいろな意見を聞くことで、自分の進みたい道が見えてくることもある。
本書は、25歳世代の現実にはじまり、先輩たちがどのような壁に直面して、どのようにして乗り越えてきたのか、そして、もっと年上の人生の先輩とも言えるプロからの言葉と、大きく3種類の話を読むことができる。自分1人の経験には限りがあるが、さまざまな立場の人の意見を聞くことで狭くなりがちな視野が広がり、自分のことも客観的に見られるようになる。そのために、実際に個別に話を聞くことは難しいので、こういう本が役に立つ。
筆者は8回転職した経験があるが、そこから言えるのは、どの会社にも“ヘン”だと思うことがあり、大変な仕事があり、大変な人がいるということ。そのときどきで、自分が最優先したいことが何かを見極めるのが重要なことだと考える。本書は、そうしたことにを気づかせてくれるきっかけになるだろう。
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