不審なドローンを強制的に降下--対ドローンのライフル型装置「DroneDefender」

Chris Matyszczyk (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年10月16日 14時04分

 2015年に入ってケンタッキー州では、男性が自宅近くを長時間ホバリングしていたドローンを銃で撃ち落とすという事件があった。

 ドローンの数が増加するのと同じようにこのような事件は増えると考えられる。

 しかし、このような問題に対して、新たなソリューションが登場した。それはショルダー「ライフル」で、ドローンに向かって「撃つ」ことで強制的に降下させるが、破壊はしない。

 この非常に微妙な装置は「DroneDefender」と名付けられており、非営利の研究開発団体Battelleが米国時間10月13日に発表した。

 DroneDefenderは、ドローンで使われる周波数を妨害し、ドローンが所有者から遠く離れすぎて飛行範囲外に到達したと思い込ませる。Battelleの広報担当者Katy Delaney氏によると、ドローンは一度誤認識すると、「地上に落ちる、所有者の元へ戻る、制御された方法で降下するという3つの挙動のうち1つを通常とる」という。

 Battelleは、DroneDefenderの射程距離を半径400メートルとしている。YouTubeに投稿された実演ビデオで「ドローンは素晴らしいが、誰かが悪用した場合、話は別だ。たとえば、刑務所内に禁制品を落としたり、飛行禁止区域に飛んだりするというようなことだ」と同社は述べている。

 主な狙いは、悪意ある目的を持つドローンからの防御で当局を支援することにあるとBattelleは述べている。

 Delaney氏は、DroneDefenderについて、「現時点では、米連邦通信委員会(FCC)の許可を持つ米連邦当局のみが使用可能だ」と述べる。「将来的な利用は、ドローン技術に関する規制の進展にともない検討する」と述べている。

 DroneDefenderは2016年に生産が計画されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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