無免許でのドローンの商業利用を厳しく取り締まっている米連邦航空局(FAA)が、シカゴのSkyPan Internationalに対し190万ドルの罰金を請求した。同社は不動産業者の顧客向けに、27年間にわたり無人航空機を使用してきた企業だ。
「SkyPanは、最も混雑した空域の一部や人口が密集した都市で、65回にわたって無許可飛行を行い、空域規制をはじめとするさまざまな運航規則に違反した。これらの飛行は違法であり、危険性のないものではなかった」と、FAAは米国時間10月6日に発表した声明に記している。これはFAAのMichael G. Whitaker副局長が、米連邦下院で開かれる公聴会でドローンについての証言を行う前日のことだった。
対するSkyPanは、違法なことは何もしていないと主張し、こう述べている。「SkyPanは公表されているFAAの規則を完全に守りながら、27年間にわたり市街地の私有地上空で空撮を行ってきた」
SkyPanは無人の遠隔操縦航空機を使い、不動産開発業者が見込み客や投資家に見せるための写真などを撮影している。これにより、例えば計画中の高層建築物の30階から見た眺めがどうなるかを示すことができる。
SkyPanは今後30日以内に、請求された罰金について不服を申し立てるか、あるいは和解協議を試みることができると、FAAのLes Dorr広報官は7日に述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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