ソフトバンクは、視覚障がい者にiPhoneの使い方を教える体験教室を、10月4日にアップルストア銀座で開催した。同伴者も含めて34人が参加し、盲導犬と一緒に来場した人も複数人いた。
体験教室では、iPhoneの視覚サポート機能「VoiceOver」を活用し、iPhoneの基本的な操作方法を学習・練習できるアプリ「視覚障がい者向け使い方教室 for iPhone」を、実際に参加者に利用してもらった。また、音声認識型のパーソナルアシスタント機能「Siri」や、視覚障がいのある人でも利用できるアプリを紹介した。
教室の講師は、「視覚障がい者向け使い方教室 for iPhone」を企画・開発した、ソフトバンク サービスプラットフォーム戦略・開発本部の工藤景司氏が務めた。工藤氏は同アプリについて、「iPhoneを簡単に使える環境をプロデュースする」という視点で開発したと説明。
また、視覚障がい者向け支援機器を販売するラビットの社長で自身も全盲の荒川明宏氏や、眼科医の三宅琢氏がゲストとして登場し、視覚障がいのある人がiPhoneを活用することで、実際に便利になったことやできるようになったことなどの事例を紹介した。
荒川氏は「晴眼者を含めてiPhoneを完全に使いこなしている人はいない。その人のニーズにあったアプリを使用し、それぞれにあった使い方をすればいい」と話し、人の表情を認識するアプリなどを紹介。三宅氏は「最初はうまく使えなくても、10日我慢して根気強く練習すればiPhoneは便利なアイテムになる」と自身の経験を交えて語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス