Googleは、仮想現実(VR)ゴーグル「Google Cardboard」専用アプリのダウンロード数が1500万回を超えたと述べており、自社製の安価なVR製品をさらに普及させるため、同アプリをより広い地域に提供する。Cardboardアプリはこのほど、日本語を含む39言語に対応し、100を超える国でリリースされた。
Googleは、ヒットする可能性を秘めたプラットフォームが手中にあることを認識している。とりわけ、Cardboardビューアは20ドル以下で簡単に手に入るからだ。さらには、ZIPファイルをダウンロードして、独自のCardboardビューアを切り出して組み立てることもできる。Googleは2015年、Cardboardを「iOS」にも対応させて、より多くの人が利用できるようにした。
Cardboard対応アプリの改善に役立てるため、GoogleはSDKもアップデートした。今回、ドリフト補正に対応したほか、Cardboardを使う開発者向けの統合ゲーム開発環境「Unity」のパフォーマンスを改善している。Googleによると、このアップデートでは「ジャイロスコープと加速度計の信号を統合するセンサフュージョンアルゴリズムの大幅な改良」によって、比較的低品質のセンサを搭載するデバイスでのドリフトを抑えるという。
サードパーティーの開発者はこのツールキットで新しいVR体験を提供することになるが、Google自身も、このプラットフォームを推進するため自社でできることを実行している。Googleによると、同社の地図サービス「Google Maps」のストリートビュー機能もCardboardに対応し、まるでその場にいるように3Dで周辺を探索できるようになったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」