(編集部注:米CNETによる「iPhone 6s」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第1回は10月7日に、第2回は10月9日にそれぞれ公開しています)
第2回より続く。
筆者が何年も前から改善を望んでいるものの、あまり変わっていない要素が1つある。バッテリだ。実は、今回の「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」のバッテリは前年モデルと比べて容量が少なくなっているが、普通に使った日の持続時間は同程度である。「iPhone 6」と同様、iPhone 6sでも、端末を頻繁に使用する場合(そして、Jawboneの「UP3」や「Apple Watch」とペアリングする場合)、前夜にフル充電する必要があった。iPhone 6s Plusのバッテリは丸1日と少し持続する。
iPhone 6sを「Airplane」モードに設定し、米CNETのいつもの動画再生バッテリ消費テストを実施したところ、バッテリは10.5時間持続した。「iPhone」は通常このように使用するものではないが、この結果は、iPhone 6sのバッテリの基本的な潜在能力が、「iOS 8」を搭載する2014年のiPhone 6と同様であることを示している。われわれは「iOS 9」を搭載するさまざまな端末のバッテリテストも実施したが、米CNETのいつもの動画再生テストでは、OSのアップグレードによる影響を確認することはできなかった。その影響が現れるのは、日常的な用途でiPhoneを使用するときだ。
iOS 9は、最終的にはバッテリを長持ちさせることができる、新しい低電力モードを備えている。実際に使ってみたところ、このモードのおかげで、筆者が切望していたバッテリ持続時間が少し延びた。とはいえ、これまでと同様、日が沈む頃には、iPhoneの使用を抑えなければならなかった。2016年には、バッテリ容量を減らすのではなく、ぜひとも少し増やしてくれることを期待している。
筆者が本当に欲しいのは、通常のiPhoneサイズにPlusの機能(バッテリ持続時間、高性能カメラ、高解像度スクリーン)が詰め込まれた端末だ。AppleはPlusの機能と通常のiPhoneサイズのいずれかという選択肢を提供しており、その両方を兼ね備えたiPhoneはない。iPhone 6sのサイズ設計はちょうど良く、ほぼすべてのユーザーにとっては十分すぎるくらいだ。Plusはより「プロフェッショナル」な機能を提供する。具体的には、丸1日以上持続するバッテリを備えるほか、大きなスクリーンサイズ故にタブレットのような印象を与える。そしてもちろん、概して高画質な写真や動画を撮影できる。
筆者はiPhone 6を使った後、「iPhone 6 Plus」を何カ月にもわたって使用し、その後、再びiPhone 6に戻した。Plusだけが搭載する光学手ぶれ補正(OIS)は、昼間に日常的に使用する分には大きな効果はないが、暗所での撮影やデジタルズームを使っての撮影では、より鮮明な、ブレのない写真を撮ることができる。日々使うカメラとしてiPhoneを利用している人、特に(筆者がプレス向けイベントで利用しているように)仕事に利用している人にとっては、OISは効果的な機能だ。そして、それには100ドルを余分に払うだけの価値がある。
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