9月29日~10月5日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
10月4日からロサンゼルスで開催されているAdobeのクリエイティブの祭典「Adobe Max」では、発表されたばかりのMicrosoft Surface BookやSurface Pro 4などが展示されていたが、デモではiPad Proが多用され、プレス向けのプライベートデモも開催された。
MicrosoftのOfficeやAdobeのCreative Cloud製品は、iPad Pro、Surfaceシリーズを含む、タブレットデバイスをエンタープライズやクリエイティブ分野に普及させるために、最も重要な役割を担うことになっている。特にAdobeのプレゼンテーションでは、ちょうど良い棲み分けの姿を示し、結果的にAppleとMicrosoftがそれぞれの方法で、コンピュータを次のステップへ進めることを示したようだった。それでは、1週間のニュースを振り返っていこう。
AppleはiPhone 6s、iPhone 6s Plus発売後の3日間で、1300万台を売り上げたと発表した。この数字は2014年のiPhone 6、iPhone 6 Plus発売時の1000万台を上回る過去最高となった。この数字は、中国を、最初の発売国に加えたことが大きかったとみられる。
スマートフォン市場は現在、成長の鈍化が起きており、特にAndroidスマートフォンの競争は低価格化によって激化している。Appleは、プラットホームの違いこそあるが、それ以上にブランド力を生かし、低価格競争に参入しない姿勢を貫いている。結果、スマートフォン市場において、売上の2/3を確保し続けている。
今回の新機種は、デザイン変更のないセカンドモデルながら、プロセッサのパフォーマンスと省電力性の強化、通信モデムの高速・省電力化、カメラの向上、指紋認証の高速化、素材変更によるフレームの強化、防水ではないが耐水性を高めるシール材、といった基本的な機能の充実に取り組んでいる。その上で、3D Touchという感圧ディスプレイの採用によって、操作性に新たな可能性を追加した。
そのため、部品のコストは向上しているが、もともと組み立てまで含めた原価率は30%前後で、今回の新機種も30%をわずかに上回る価格に抑えている。そしてユーザーのスマートフォン活用が長くなればなるほど、ストレージ容量が必要となり、1つ上の容量を購入するには100ドルずつ上乗せが必要になることから、結果的に今後もiPhoneからの売り上げは自然な伸びを見せると期待できるだろう。
「iPhone 6s/6s Plus」、発売後3日で過去最高の1300万台販売(9/29)Appleは米国時間9月30日から、Mac向けの新OS、OS X El Capitanへの無料アップデートを開始した。ユーザーはApp StoreからEl Capitanをダウンロードし、セットアップできる。筆者の手元のマシンでは、セットアップに30分ほどかかった。
OS X El Capitanの大きな変更点は、「エクスペリエンス」と「パフォーマンス」の2点にまとめられる。
エクスペリエンスについては、アプリの全画面表示時の画面分割、起動中のアプリを一覧できるMission Controlの強化、Spotlight検索の強化、Safariの高速化とタブピンのサポート、ビデオ再生のAirPlay最適化、メールやメモなどの普段使うアプリの強化がなされている。
日本向けの対応としては、ヒラギノ書体のウェイトバリエーションの追加、その他新たな3書体の搭載、そして日本語のライブ変換機能を搭載した。
一方パフォーマンスは、Metalのサポートによるグラフィックスの高速化を核として、アプリの起動が1.4倍、アプリ間の切り替えが2倍、最初のメールを表示するまでの速度が2倍、そしてプレビューでPDFを開くまでの速度が4倍になるなど、少し古いマシンでも体験できるほどの速度アップが期待できる。
アップルの新OS「OS X El Capitan」、まもなく無料アップデート開始(9/30)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」