Live Photosとはどんな機能なのだろうか。カメラにおけるAppleの新たなイノベーションLive Photosでは、前面カメラや背面カメラで撮影した写真の前後それぞれ1秒半が保存される。筆者は何枚もの写真を撮影し、そのことを忘れていた。後になって、撮影したすべての写真に短い動画と音声が付いていることに気づいた。画面を押すと、写真が短い動画のようになるのを目にすることができた。音声付きのアニメーションGIFと言ってもいい。
厳密には、普通の動画とは違うように見える。むしろタイムラプスに近い。画像はパラパラ漫画のように少し飛ぶ。どこか魅惑的で、遠くにあるような感じだ。こうしたことから、ちょっとした思い出の品のようにも思えてくる。
いつか動画を撮り忘れてしまったとき(筆者はよくやってしまう)、Live Photosが代わりになるかもしれない。しかし、これらの動画はどこで共有して、どうやって照合すればいいのだろうか。Appleは、Live Photosを他の場所で閲覧する手段を拡大している。現時点では、他のiPhoneユーザーへの送信、ロック画面の壁紙に設定、Apple Watchへの送信が可能だ。TwitterやFacebook、Snapchatでも利用できるようにしてほしい。インスタントGIFにすることができれば最高だ。いずれは実現するだろう(早期にサポートする可能性が高いアプリは、Facebook、Getty Images、Weiboの3つだ)。今はあまり使わないと思うが、共有の問題が解決したら、ペットや子どもの写真の全く新しいサブジャンルが生まれる可能性もある。しかし、それによって、筆者は短い動画をたくさん撮影したいと思わなくなるかもしれない。
4K動画撮影は、スマートフォンにも、大半のテレビでの視聴にも大きな影響はない。4Kテレビを持っている人は、まだあまりいないからだ。幸い、PCモニターは4Kをサポートしており、YouTubeも対応している。また、この超高解像度の動画形式が追加されたことで、新型iPhoneはGoProカメラに対して有利になる。4Kサポートの追加と、極めて滑らかでぐらつきを抑える新しい動画向け光学手ぶれ補正(iPhone 6s Plusのみ)により、このiPhoneの動画は1つ上の次元に到達している。唯一のトレードオフはストレージ容量だ。Live Photosと同様4K動画も、内部ストレージの貴重なスペースをより多く占拠する。これも、容量があまりに少ない16Gバイトのエントリーレベルモデルを避けるべき理由の1つだ。
背面カメラの画質も向上しているが、日常の何気ない撮影ではあまり違いを感じられないこともあった。しかし、前面カメラの画質は大幅に改善されている。写真は極めて鮮明だ。フラッシュを使った自撮り写真も非常によい仕上がりで、まぶしくもない。
写真と動画の両方に対応するiPhone 6s Plusの光学手ぶれ補正は、普段使いには必要ない。しかし、近接写真や暗所で撮影した写真の鮮明さが高まり、動きの激しい動画もはるかに滑らかになる。専門的な用途に使いたい人や、iPhone以外にカメラを持っていない人は、iPhone 6s Plus選ぶといいだろう。ほとんどの人はiPhone 6sで十分のはずだ。
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