Microsoftは米国時間10月6日、「Windows 10」を使った拡張現実(AR)ヘッドセット「HoloLens」を2016年第1四半期にソフトウェア開発者向けに出荷すると発表した。
MicrosoftのWindows and Devices Group担当エグゼクティブバイスプレジデントのTerry Myerson氏は6日、「生産性、ヘルスケア、デザイン、エンターテインメントなどどんな用途であれ、HoloLensは、他のデバイスや他のプラットフォームでは不可能な体験を創造する」と述べた。
HoloLensは、完全コードレスでバッテリ駆動のWindowsコンピュータのヘッドギアで、実世界に存在しているかのように見える3Dコンピュータグラフィックのオブジェクトを生成する。最初の「Developer Edition」(開発者版)は3000ドルになる予定だ。
10月6日からMicrosoftのウェブサイトで申し込み受付が始まり、最初は招待制で販売される予定だ。
最初のHoloLensは開発者と法人顧客に向けたもので、消費者向けではないとMicrosoftは述べている。現時点では、「Minecraft」や「Halo」のプレイには向かない。Microsoftは実際、最初の開発者キットは視覚的にも機能的にも2015年6月の「E3」で披露した試作機と変わらないだろうと述べており、残念ながらまだ視野の狭さは変わっていないかもしれない。
Microsoftは、提供を計画しているヘッドセットの数も、開発者に求める要件も言明せず、あらゆるタイプの開発者が考慮されることになるとだけ述べた。ソフトウェア開発者は、「Windows Insider」プログラムに参加している必要があり、申込者1人あたり2台までという制限がある。ただしこの制限は、HoloLens向けの大規模なアプリケーションを開発する企業には適用されない。法人顧客は個別に評価されることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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