ソニーは10月6日、イメージセンサを主力とする半導体事業について、一層の強化と持続的な成長を目的とした「ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社」を設立すると発表した。
2016年4月1日の営業開始を目指し、ソニーの事業部門や研究開発部門に存在する半導体の研究開発、事業管理、営業などの事業機能を移管するという。半導体の製造を担うソニーセミコンダクタおよび、設計事業会社であるソニーLSIデザインは、ソニーセミコンダクタソリューションズの子会社となる予定だ。
ソニーは2015年2月に発表した中期経営方針で、従来からグループ会社で運営している事業に加え、事業部門で運営してきた事業についても、順次分社化していく方針を示している。今回のソニーセミコンダクタソリューションズ設立も、その方針にもとづくものとのこと。ソニーセミコンダクタソリューションズの社長には、現在ソニーのデバイスソリューション事業本部 副本部長の清水照士氏が就任する予定。
半導体事業と同じくデバイス分野の主力事業となるバッテリ事業、ストレージメディア事業についても、それぞれ変革するという。バッテリ事業については、ソニーエナジー・デバイスにおける事業と製造の一体運営を継続。オペレーションと商品力の強化により、拡大するバッテリ市場における成長機会の取り込みと収益力の改善に取り組むとしている。
また、ストレージメディア事業については、2016年4月をめどに、同社内にある事業機能を、現在製造を担っているソニーストレージメディア・アンド・デバイスに集約。事業と製造の一体運営により安定的な収益創出の維持を目指すという。
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