KDDIは、聴覚障がい者の陸上競技における練習環境の向上を目的に、ろう学校の生徒に対して陸上スターターアプリの開発授業を、9月19日、9月20日、9月23日の3日間を通して実施したことを発表した。
今回開発したスターターアプリは、陸上競技のスタートの際、ピストル音の代わりに光で合図を知らせるもの。アプリをインストールしたスマートフォンを各競技者の足元に置き、画面上でスタートの合図を知らせることで、通常の陸上競技者と同じように下を向きながらスタートできるようになるという。
国際陸上競技連盟によって、光の合図によるスタート方法は認められているが、日本では試作機が1台しかなく、光の合図で練習できないことが課題となっていることから、スターターアプリの開発にいたったという。東京都立中央ろう学校 陸上競技部顧問の協力のもと、同陸上部の生徒を始めとしたろう学校の生徒11人が参加し、自分だけのオリジナルアプリを開発した。
開発したアプリを実際に利用した生徒からは、「世界中の聴覚障がい者に使ってもらえるよう、日本語版だけでなく英語版も自分で作成してみた」といった声も聞かれたという。KDDIでは、スターターアプリをApp Storeで配信する予定。
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