だが、少し乱雑な印象を受ける。筆者は現在、「Camera Lens」(カメラレンズ)、「Digital Cameras」(デジタルカメラ)、「Photography」(写真撮影)というトピックを購読しているが、同じメディアの同じ記事がよく表示される。読書体験をうまく整理する方法もない。RSSリーダーのFeedlyでは、筆者はメディアを手動でカテゴリ別に整理し、ふるい分けて都合のよいときに読めるようにしている。「Tech」(テクノロジ)カテゴリは毎朝最初に閲覧し、日中も定期的にチェックするが、「Comics」(コミック)や「Gaming News」(ゲーム関連ニュース)は保存して、夜や週末に目を通すという具合だ。AppleのNewsでは、こういう使い方はできない。記事の見出しが大量に流れてくるだけだ。個々のカテゴリやメディアに絞り込むことはできるが、筆者が以前から使っているツールほど効率的ではない。
Apple Mapsにも若干の改修があった。Mapsを軽視することはできない。リリース当初はランドマークが背景に溶け込んだり、完全に消えてしまったりする問題があったが、それから大幅な進歩を遂げている。iOS 9では、公共交通機関のルートが(ついに)サポートされたため、次に出かけるときは、地元のバスや地下鉄を旅程に組み込むことができる。
バス停や電車の駅をタップすると、そこを通過する路線のリストと時刻表が表示される。Googleのサービスとよく似た機能だ。ただし、Apple Mapsには依然として課題も多く、たとえば交通機関の路線全体など、まだ利用できない機能がいくつかある。近い将来、「Google Maps」に取って代わることはないだろう。しかし、Appleのエコシステムに浸りきっている人にとって、状況はよくなってきている。
筆者はこれまでNotesについて深く考えたことはなかった。さっとメモをとりたいときに使えなくはなかったが、それならiPadにインストールしている「Evernote」や「OneNote」といったアプリで事足りるし、機能もはるかに充実している。だがiOS 9では、控えめなNotesアプリに比較的洗練されたスケッチツールや落書きツールが追加された。手軽なチェックリスト作成や、メモへの画像挿入が可能になったほか、ブラウザのリンクやMapsの住所など、他のアプリのデータも共有できる。書式設定のオプションもあり、メモにスタイルを加えることができるようになった。
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