サンフランシスコで9月9日に開催されたApple Special Eventのハンズオン体験レポート第5回。今回はiPad Proとともに紹介された、99ドルの新デバイス「Apple Pencil」の書き心地に迫る。
ウェブを見ながら文書作成も--マルチタスキングに対応した12.9インチの「iPad Pro」Apple Pencilを握ったときの第一印象は、まるでデジタル機器ではないかのような軽さと細さだった。個人的にさまざまなスタイラスを利用してた結果、最近はBluetooth接続の「Pencil by Fiftythree」に落ち着いている。金属ボディのモデルを選んだこともあり、しっかりと安定した線が描ける点で、この重さもポジティブにとらえている。
しかしApple Pencilは、普通の鉛筆と同じような軽さと細さで、本当にデジタルスタイラスなのか、と疑いたくなるほどだった。しかしいざ、iPad Proの画面で描き初めて見ると、これまで使って来たBluetoothスタイラスと比べても、反応速度と正確さを実現しており、改めて、デジタルスタイラスではないんじゃないか、と疑い直してしまうほどだ。
Apple Pencilには筆圧検知の他に、ペン先の角度を検知する機能や、デジタル定規でまっすぐに線を引く機能に対応するなど、シンプルながら多彩な機能を持つ。スケッチアプリなどでもその真価を発揮することになるはずだが、今回のデモで多くの時間をさいたのはiOS 9に標準搭載されるメモアプリだった。
メモアプリの新バージョンには手書き機能が搭載され、Apple Pencilはこのメモアプリでもフル機能を発揮してくれる。細い色鉛筆のペン先を選んで、普通に文字を書いてみると、遅れナシにシャープな線が画面に現れた。ペン先を寝かして色を塗ってみると、やや幅のあるかすれた鉛筆のべた塗りを再現でき、いずれの場合でも筆圧の強弱まで表現してくれた。
ペン先の細さは、文字にもスケッチにも適するだろう。また、反応速度の速さは、紙と鉛筆の感覚に限りなく近い手書き入力を実現してくれる。現在iPad Pro向けに限られているが、できれば、すべてのiPhone/iPadシリーズで使えるようになって欲しい。それぐらい良い、忘れがたい書き味であったことをお伝えしておきたい。
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