サンフランシスコで9月9日に開催されたApple Special Eventのハンズオン体験レポート。「3D Touch」に続き、iPhone 6s / iPhone 6s Plusで進化したカメラ機能についてお伝えする。
iPhone 6s/6s Plusに搭載された「3D Touch」の使い心地は?--松村太郎が体験iPhone 6sのアウトカメラ(iSightカメラ)は、1200万画素にアップグレードされ、色のノイズを低減した発色の良さがウリだ。高速化されたプロセッサとの組み合わせで、4Kビデオ撮影に対応したほか、1200万画素の写真と、シャッターの前後で1.5秒を音ともに記録する動く写真「Live Photo」をサポートしている。
また、インカメラ(FaceTimeカメラ)は500万画素となり、より高解像度のセルフィー撮影に対応した。また、iSightカメラ用に用意されているTrue Toneフラッシュを、Retinaディスプレイで実現する「Retina Flash」を新たに搭載し、暗いところや逆光でのセルフィ撮影に対応できるようになった。
なお、iPhone 6sとiPhone 6s Plusのカメラの違いは、前機種と同様、光学手ぶれ補正がiPhone 6s Plusには搭載されている点だが、静止画に加えてビデオ撮影にも光学手ぶれ補正が効くようになった。そのため、4Kビデオ撮影時やタイムラプス撮影時にも、よりスムーズなビデオ撮影が可能になる。
iPhone 6s Plusであっても、ディスプレイの解像度はフルHD止まりで、4K解像度の1/4の画素数しかない。そうした環境で4Kビデオを撮影する意味を、AppleはiPhone 6sシリーズに与えている。
iPhone 6sで撮影された4Kビデオは、通常、iPhone 6sまたはiPhone 6s Plusの画面サイズに合わせて表示されているが、再生中に写真と同じ要領でビデオの箇所を拡大できる。さらに、再生中に拡大する箇所を移動することも可能だ。
4Kで撮影した映像は、iPhoneのディスプレイ上で拡大しても非常に高精細なまま、スムーズに再生され続けていた。
しかし、まだ4Kの再生環境が家庭でも十分に普及していない以上、4Kビデオの撮影はオーバースペックと言える。ビデオ再生中の拡大と移動のギミックは、4K普及前に4Kビデオに価値を与えるアイデアなのかもしれない。
動画記録のタイミングは、シャッターが押された瞬間からさかのぼった1.5秒が切り取られ、シャッター後も1.5秒が記録される。たとえば、ブランコに乗っている人を一番近づいた瞬間に撮影した場合、Live Photoでは奥から手間に近づいてくるまでが撮影できる。
サンプルでは、女の子のピーカーブー(いないいないばあ)や、滝の前での記念写真、シャボン玉、水面を揺らす風などが用意されていた。
写真アプリで1枚ずつめくると、Live Photoの場合は自動的に動く。再度動きを見たい場合は、3D Touchを活用し、写真を押し込むと1度再生される仕組みになっている。
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