ロシアの連邦反独占庁、グーグルが「独占的地位を乱用」と判断

Richard Nieva (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 高橋朋子 (ガリレオ)2015年09月15日 11時43分

 ロシアの連邦反独占庁(Federal Antimonopoly Service of Russia:FAS)は現地時間9月14日、Googleが連邦法に違反したとする見解を明らかにした。FASは声明の中で、Googleがロシア国内で「独占的地位を乱用」していると非難している。

 FASの調査は、Googleが「Google Maps」、検索、「YouTube」といったサービスを「Android」にバンドリングする上で、不公正な行為があったかどうかを明らかにすることが目的だ。Androidは、世界の80%以上のスマートフォンに搭載されている。

 FASは10日以内に正式な裁定を下す予定だ。ロシア側はこの裁定で、Googleがモバイル端末メーカーと取り決めた内容の是正を要求できると、FASの声明には書かれている。

 Googleは、市場で独占的地位を乱用したと判断されたが、ロシア規制当局の関係者はThe Wall Street Journalに対し、同社が「不公正な競争」を行ったとは判断していないと述べている。

 一方、Googleの広報担当者は電子メールの声明で、「まだ裁定を受け取っていない」として、「受け取り次第、裁定を精査し今後の対応を決定する」と述べている。

 Googleと欧州の間では5年にわたって衝突が続いており、ロシアの判断もその攻撃の一幕となっている。

 ロシアでは2月、同国最大の検索エンジンYandexが、Googleと同社のAndroid関連の商慣行に対して苦情を申し立てていた。Yandexの広報担当者は14日、「FASによる今回の前向きの裁定を歓迎する」と声明の中で述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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